30代の転職、採用されるために知っておきたい方法とコツ
2017/07/14
30代の転職は厳しいのだろうか。20代までの転職とは違うものになってくるのは確かだ。そこにはコツがある。
仕事の探し方、職務経歴書の書き方、面接対策まで、30代として意識しておきたいことを書いてみた。
これから、転職活動を始める人はもちろん、応募しているが、書類選考が通らない、面接が通らない人は、知っておくと、きっと役に立つだろう。
転職はコツを知ることが大事
決まらない転職というのはない。
誰でも最終的には決まるのだから、不安な人、次に働く会社があるだろうかと心配している人は、まず安心してほしい。
ただし、転職にはコツがあるのも事実。
コツを知っているか、知っていないかで転職は別のものになる。
30代なのに、採用されないとか、決まらないといった話が出て来る。
それは、知らないだけだ。
コツを知らないから、採用されないだけ。
転職のコツというのは何か。
興味がある人は、次の記事を読んでみてほしい。
参考:
転職のコツ
転職活動の入り方を間違えるな!
とにかく、間違えている人が多いのが、中途採用に対する認識だ。
転職が実現するためには、企業と人材が出会って、両者が決断することで決まる。
ゴールがこれだ。
では、最初は何から始まるのか。
企業の社員が欲しいというところからスタートする。
あなたが転職したいというところから始まるのではない。
だから、企業が欲しい人材でなければ、採用されない。
新卒だとか、20代の転職なら、話は別だ。
年齢が30代に差し掛かれば、企業が欲しい人材を意識しないと難しいのである。
あなたの経歴やスキルを企業に見せて、もし欲しいようなら採用してください。
これではダメ。
欲しい人材を意識して、私はこんなに近いものを持っていますと伝えるのだ。
これが、30代からの転職には必要になる。
30代の転職のタイミング
30代からの転職が20代の転職と異なるのはどこか。
1つはタイミングの図り方である。
転職には2つのタイミングが必要だ。
1つは、世の中のタイミング、もう1つは自分のタイミング。
この2つのタイミングが、うまく合ったとき、転職すべき時になる。
ただ、20代であれば、自分のタイミングはあまり関係ない場合が多い。
なので、ちょっとしたきっかけで転職に動きやすい。
ところが、30代になると、守らなければいけないものがある場合も多い。
結婚して家族ができれば、そう簡単に転職できるものでもない。
独身の人だって、同じようなものがある。
自分の中にも、転職すると、何かを失ってしまうような恐怖感が出てくる。
つまり、どんなに世の中の景気がよくて、売り手市場と言われるときでも、自分自身の問題として、転職しにくくなるのが30代でもある。
それでも、実際には多くの人が転職している。
そして、やりたい仕事や、満足できる給料、安定した仕事環境といったものを手に入れている人は多いのである。
今はまだ手に入れていない「チャンス」があるから、転職するわけだ。
家族がいるのであれば、さすがに勝手には行動できないだろうから、周りの人を説得するべきだ。
そうして、ぜひチャンスをものにしてほしい。
40代になると、さらに厳しくなるのが転職市場でもある。
30代の転職のポイントは3つ
30代の人の転職に大事なことは、3つある。
採用されるための秘訣でもあるし、有利な条件で入社するために必要なことでもある。
ここで整理しておこう。
1.市場を間違えない
市場を間違えてはいけない。
転職することが当たり前になってきた今の時代。
転職の市場ができあがってきている。
市場というのは、売る人と買う人が集まるところである。
転職の市場の場合は、これがかなり細分化されてきている。
具体的には、ハローワークや転職サイトがある。
ハローワークのように、いろんな仕事(求人)が集まっているところは、それはそれでいい。
ただ、やりたいことが決まっている場合は、探すときの効率が悪い。
例えば、業界ごとに求人を集めているところもあるわけだ。
そして、年齢別の市場もある。
採用されない、特に書類選考が通らないような人は、市場を意識してみるといい。
30代が欲しい企業に、応募しているだろうか。
20代が欲しい企業に応募書類を送っても、欲しい人材とのギャップがあり過ぎて決まらない。
市場を間違えないことが必要なのだ。
参考:
30代後半からの転職は市場をよく見て必要とされる企業に応募すればいい
2.自分に自信を持つ
30代というのは、意外と中途半端なところがある。
20代はバンバン転職する。
必要ないだろうという転職まで、平気でしてしまうものだ。
それは、企業側もゆるい条件で採用を決めるからでもある。
40代になると、経験がより重視されるようになってくる。
こうなると、20代の人とは違い、転職しようとする人は少なくなってしまう。
なぜだろうか。
それは、40代になってみると、経験やスキルに自信がなくなるからだ。
30代は、この20代と40代の間である。
経験はある程度は求められる。
すると、自信がなくなる人が多い。
自分には何もないと考えている30代が多い。
実際は、あなたの持っている経験で十分なのである。
くわしいことは、下記の記事を参考にしてほしい。
参考:
30代の人の「自分には何もないから採用されない」は勝手な思い込み!
要は、自信を持たないといけないということ。
どういう理由で転職することになるかは人それぞれだが、どんな転職であっても自信がないとダメだ。
安売りしてしまうことになるし、もっと重要なことは、自信がない人は採用されないのだ。
3.上を目指す転職がやりやすい
自信と関係してくるわけだが、どこでもいいという転職は30代ではあり得ない。
上を目指すべきである。
今の仕事よりも、上のレベルへ転職することだ。
60代の定年後に、もう働く場所がないから…と言っている人とは環境が全然違う。
30代を必要としている会社はたくさんある。
それなのに、転職を厳しいと感じる人がいるのが現実だ。
それから、職務経歴書に書くことや、面接で話すことに悩む人。
こういうケースは、上を目指していないのが原因だ。
志望動機がよくわからないような人は、上を目指せば、そんなものは簡単に見つかる。
以上、3つの転職のポイント書いた。
市場を間違えずに、自分に自信を持って、上を目指せということだ。
30代の転職が厳しい、難しいと感じる人の特徴
転職したいけど、難しいと感じる場合は、何がいけないのか。
ほとんどは、仕事の過大評価と、自分の過小評価が原因である。
この仕事は難しいと感じると同時に、自分にはこんな仕事はできないと感じる。
仕事をはるか上に見上げて、自分を下に置くのである。
だから、差がとても大きく感じる。
しかし、ほとんどの仕事は、誰にでもできるのである。
ここを間違えないでほしい。
できそうな仕事がないという人は、自分で却下しすぎ。
あなたに100%ぴったりの仕事なんていうのはない。
みんなそうだ。
ズレている部分があって、それが難しいと感じるかもしれないが、みんなだって難しいのである。
あるほんの一部の人しかできないような仕事があるとすれば、もう仕事とは言えない。
特殊能力と言った方が正しいだろう。
ぴったりを求めずに、ズレを受け入れると、幅が広がる。
そのときに意識したいのは、上を目指すということでもある。
参考:
30代での転職が難しいと感じる理由、どうしたら採用される?
30代での転職は厳しい?売れない?20代との違いを武器に戦えば売れる!
30代の人の職務職歴書の書き方
それでは、もっと具体的な話に移る。
まずは職務経歴書の書き方である。
職務経歴書の書き方のコツ
職務経歴書を書くコツで、何より大事なのが、相手を意識することだ。
あなたのことを書くのではなく、相手が欲しい人材のことを書けばいい。
そうすれば、企業はこの人が欲しいとなる。
普通は、自分の経歴を書き並べて、それを企業に送ってやるのである。
誰も、どこぞ知らない人の経歴など、読みたくない。
そうではなくて、相手が「こういう人から応募が来たらうれしいな」という人を意識するわけだ。
詳しくは、下記の記事を読んで欲しい。
参考:
職務経歴書を書くコツ
書類選考が通らない場合は?
書類選考が通らない人は、どんなに応募しても通らない。
こういうことはよくある。
それでも、送り続ける人がいるが、よく考え直したほうがいい。
まず、疑うべきは、市場である。
職務経歴書が通らないということは、企業が求めている人材との差が大きすぎるのだ。
例えば、年齢はどうか。
20代を欲しい企業があって、そこに30代が応募しても、それは負けてしまう。
よほど、何か採用するメリットが年齢以外にないと負けるのである。
市場を間違えると、30代は採用されにくくなる。
逆に言えば、正しい市場なら、30代は採用されやすくなる。
職務経歴書の書き方のコツと合わせて、応募する企業が何を求めているのかを考えることだ。
30代の転職の面接対策
書類選考が通ると、今度は面接に進む。
面接の基本を知ろう!
中途採用の面接なんて、ほとんどの人が慣れていないようなものだ。
新卒のときの面接なんて、遠い昔の話。
だから、みんなコツを知らないわけだ。
毎日やっている仕事ならば、それなりに自分で工夫したコツがあるだろう。
慣れていることに、苦手意識を持つ人はあまりいない。
面接はよく知らないし、慣れていないから、苦手に感じる人も多いのである。
よく知ってもらうために、まずは基本を知ってほしい。
何に注意しなければいけないのか、下記の記事に書いているので参考にしてほしい。
面接が通りやすくなるためのテクニック
面接で使えるテクニックというのもある。
これは必須ではないが、使える場面もあるのではないかと思う。
参考:
面接で使えるテクニック
こんな細かいテクニックを使わなくてもいい。
30代なら、普通にやれば、採用されるのだから。
とにかく、知っておくことが大事だと思う。
とくに面接が苦手な人は、余裕が持てるようになるはずだ。
面接が通らない人の対策
面接が通らない場合、その原因は、ほとんどが準備不足だ。
つまり、企業のことを知らなすぎる。
面接に向けて、どれだけ準備したかで決まる。
面接の前日までが勝負だと思った方がいいだろう。
とは言うものの、他の応募者も同じで、ほとんど準備していない。
だからこそ、あなたは綿密な準備をして面接に臨んでほしい。
どんなふうに準備するかは、上に書いた参考記事を見ればわかるはずだ。
また、面接には定番の質問があるので、絶対に準備しておきたい。
参考:
面接の定番質問と答え方
仕事の探し方
最後に仕事の探し方を書いておく。
ハローワーク
ハローワークは地域密着型で、中小企業を中心に仕事はたくさんある。
私は、ハローワークにある求人は決まりやすい求人だと感じる。
決まりやすい転職には向いているのだ。
決まりやすいというのは、条件があまり細かくないので、幅広く応募できるということ。
転職は企業と応募者の両方の条件が合致して決まる。
転職者として決まりやすいのは20代である。
30代からは、ちょっと変わってくる。
参考:
30代、40代の転職者にとってのハローワークの使い方
転職サイト
転職サイトも、たくさんの求人があり、家で24時間いつでも仕事を探すことができる。
そして、応募もできるのである。
転職サイトには、求人も豊富にあるわけだが、地域的な弱みはある。
首都圏で探すのであれば、使いやすいと思う。
もう1つの問題は、ハードルの高さである。
人気の業界や会社、仕事といった場合には、当然ながらライバルが多くなる。
その中で勝つのは、なかなか難しいケースもある。
転職サイトに登録する前に知っておきたいのが、スカウトについてだ。
自分で企業を選んで応募するのが、転職サイトではあるが、かなり多くの人がスカウトで決まっている。
それだけ、自分で選んで応募という方法は、ハードルが高いということでもある。
転職エージェント
転職エージェントは、人材紹介と言われ、企業に人材を紹介するサービス。
転職者側から見れば、仕事を紹介してもらえる。
転職エージェントの扱っている求人は非公開求人となっている。
ここが転職サイトとの明確な違いで、誰でも見れる求人ではないのだから、ライバルも少なくなる。
30代におすすめなのは、転職エージェントだと私は思う。
20代と違って、決まりにくい要素が多くなってくるのが、30代からの転職。
それは、企業が求める人材と、転職者との差が大きくなり始めるから。
そういうときに、転職エージェントの利用価値が出てくるのである。
転職を決めるプロであり、企業にも精通しているので、より採用されやすい状況を作ることができるのだ。
参考:
30代後半の転職はやはり厳しい!求人の探し方を知らないと採用されない!
まとめ
30代の転職は、20代とは違い、気にしなければいけないことがいくつかある。
中でも、30代の転職市場を意識することが、とても大事である。
実は、なかなか30代を求めているかどうかは、求人票だけでは見えにくいものがある。
そういうときも転職エージェントが役に立つ。
企業の考えていることを知っているわけだから、本当のところを知っているわけだ。
転職はコツを知っていれば、有利になる。
誰にでもできるものなので、いい転職を実現するために、ぜひ利用してほしい。
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