2020年、自動車ディーラーへの転職は損？求人の傾向からタイミングを探れ！
小売業の転職市場は、2020年も好調なスタートでした。ただし、それは業界全体の話で、個別に見ると、いろいろあるわけですよね。
そこで、小売業の中でも自動車ディーラーの転職市場について見ていきたいと思います。
転職市場と言えば、2016年はリーマンショック以降では、はじめて転職者数が年間300万人を超えたんです。そして2019年は350万人を超えました。 それぐらい状況はよかったわけです。
問題は2020年のコロナの影響ですよね。景気の悪化が懸念されます。
この影響が転職市場にもきっと現れるでしょう。 そして自動車ディーラーの転職市場にも当てはまるのか。 これから転職を考えている人はぜひ参考にしてほしいと思います。
転職のタイミングはかなり重要ですからね。
<目次>
2020年、求人数はどのくらいある？
企業が社員を募集する時に求人票というのを出します。どんな条件で、どんな仕事をするのか、仕事の内容が書かれているものです。これがたくさん集まっているサイトが転職サイトですね。
DODA、リクナビNEXT、マイナビ転職、type、エン転職といったものを聞いたことがあるのではないでしょうか。この４つのサイトで、今回、自動車ディーラーの求人だけを調べてみました。まずは件数。どのくらいあると思いますか？
2020年の3月に正社員の求人のみを調べた数字です。なんと1077件もあったんですね。自動車の販売業である自動車ディーラーですから、かなり全国的に仕事はあるわけですが、思っていたより多い数字でした。
3月というのは1年の中でも比較的求人の数は多い時期とされています。なので、他の月と比較しても意味がないので、前年の3月と比較してみました。
過去の年の3月にも同じように求人数を調べていたんですが、このように変化しました。
2016年の3月には456件だったんですね。それが2019年には1000件を超えました。そして、2020年は前年と同じぐらいでした。決して2020年の転職市場が悪いわけではなく、いい状況が続いているということですね！
自動車ディーラーの年収はどのくらい？
次に転職する時に気になる年収の話です。ここでも求人のデータをもとにしています。 普通は、給料は採用時に年齢や経験を元にして決まるものですが、あらかじめ求人票には年収が提示されています。
自動車ディーラーの求人を年収別に見てみると以下のようになります。
以前は、年収300〜499万円と500〜699万円がほぼ同じぐらいありましたが、かなり300～499万円の比率が増えた印象です。 また、1000万円超の仕事もわずかですがありますね。
どの地域で中途採用は多い？
転職サイトで仕事を探すと、地域を絞らなければいけません。1000件以上の求人が出るものの、それは全国での数です。当然、勤務地の関係ですべてに応募することはできません。
そこで、勤務地別に見てみましょう。
これはDODAのサイトのデーターですが、業種によっては関東、東京の求人が多いこともあるのですが、自動車ディーラーは全国に広くありました。
全国的に転職サイトでも探しやすい業界と言えるのではないでしょうか。
未経験でも採用される？
次に未経験者でも採用されるのかという観点です。求人の中には未経験者歓迎とされているものがあります。特に異業種から自動車ディーラーに転職する場合には、未経験者を歓迎するとしている求人の方が応募しやすいですよね。
どのくらいの比率で未経験者歓迎はあるものなのでしょうか。
過去には60％前後あった未経験者歓迎の求人の比率でしたが、2020年の3月には全体の約42％が未経験者歓迎の求人でした。少し経験者が求められている傾向があるのかもしれません。
それでも4割の求人では業種未経験の人でも応募が可能なのですから、経験のない人も十分にチャンスはある業界と言えるでしょう。
自動車ディーラーの仕事はどこで探すべきか
中途採用の求人を探す方法はいろいろあります。その１つに転職サイトがありますよね。ここまで、転職サイトのデータをもとに、自動車ディーラー業界の求人の状況を見てきました。
さて、今度は、あなたが実際に転職活動をするとしたら、どこで仕事を探すべきかということです。
転職サイトで探すならば、ぜひ知っておいて欲しい情報があります。転職サイトにはそれぞれの特徴があるということです。
例えば、件数について見てください。
これは転職サイトごとの自動車ディーラーの求人数を比較したものです。
DODAは応募ができない求人も入っているので、多くなるのは当たり前なんですが、 自動車ディーラーの業界では、マイナビが強いのが特徴なんです。
全体的にはマイナビよりもリクナビの方が多いのです、ただし、自動車ディーラーの求人だけ見れば、マイナビの方が多くなります。
ただ、求人数が多ければ良いというものでもありません。重要なのは自分に合っている求人があるかどうかです。 あなたの経験がどのくらいか、年齢はどうか。それによって転職サイトは選ばなくてはなりません。
次に年収を転職サイト別に見てください。
リクルートのところは、金額の区切りが違うので、低めに出てしまうので無視してください。DODAとマイナビを見ると、どうでしょうか。DODAの方が高めなのがわかるでしょうか。この業界は差が小さいのですが、他の業種でもだいたいこうなります。
さらに未経験者歓迎の求人でも違いが見られます。
DODAだけ、違うなとわかりますよね。DODAというのはどういう転職サイトなのか。
簡単に言うと、DODAは経験者採用を主としているということです。そのため、年収も高めのものが多く出るのでしょう。
逆にマイナビは若い人のための転職サイトです。このような違いを意識して探してみてください。仕事を探すのではありません。探す場所をまず探すことが大事です。
そうやって探さないと、なんか違うなという仕事しかないように思いますし、応募しても書類選考が通らない事態が起こります。とても非効率な転職活動になってしまいます。
なので、ぜひ自分に合った場所で探すことを意識してほしいと思います。
求人の質で見るとどうなる？
ここで見てきたのは、あくまで求人の数（量）についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。
やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。
次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視！
です。