【2020年】銀行・信用金庫への転職は損?求人の傾向から見るタイミング

2020年の銀行や転職市場などの金融機関の転職市場はどうなのでしょうか。

転職はタイミングが大事です。いつ転職するかによって、選べる求人の数も違いますし、条件も変わってきますよね。有利な状況で転職したいものです。

2016年に年間の転職者数が300万人を超えました。それが2019年には350万人を超え、史上最多の転職者数となりました。

それだけ、最近は転職に動く人が増えていたということです。

転職者も積極的ですが、同じように企業も中途採用に積極的になっているということでもあります。

この状況がいつまで続くかは誰にもわからないわけですが、2020年は新型コロナの影響でどうも景気の悪化は避けられないようです。

これからの転職は時期は見極めなければいけません。

今までの流れを見れば転職市場は熱いと言えるのですが、業界によってはそうとも言えない場合もあります。 銀行や信用金庫などはどうなのでしょうか。

ここでは銀行や信用金庫の2020年の転職市場について見ていきたいと思います。

2020年の銀行や信用金庫の求人数は多い?少ない?

中途採用の求人を探すには様々な方法がありますが、最も多くの仕事を見ることができるのは転職サイトでしょう。DODA、マイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職といった転職サイトは、非常に有名な転職サイトです。

2020年の3月時点で、どのくらいの求人数があるのかを見てみました。上に書いた4つのサイトで正社員の募集のものだけを検索しました。どのくらいあると思いますか?

495件ありました。すべての業種で見ると、数千件が各サイトにはあるのですから、ほんの一部にすぎません。これで全国の求人なんですよね。

2020年が転職する時期として適しているかどうかを判断するために、前年の同じ時期の求人数と比較してみましょう。下のようになります。

転職者が過去最高となった2019年の3月にも同じように件数を調べました。 その時は404件だったんですね。ですから、一年後には100件近くも増えているんですよね。

こうしてみると、2020年は転職するにはいい時期という気がします。 ただ、これは3月のデータなので、コロナウィルスの影響がいつ頃から出てくるかによりますよね。

銀行の求人で提示される年収は?

年収がどのくらいなのか、転職者にとっては気になるところです。先ほどの495件の求人の年収について見てみました。

中途採用の場合の給与は、採用時に年齢や経験をもとに決まると思いますが、求人票にはあらかじめ、給料が載っているんですね。これを参考にします。

これを見ると、年収700〜999万円の求人の件数が最も多かったことになります。私はいろんな業種のデータを見ていますが、これは異例です。メーカーだと、500〜699万円あたり、サービス業では300〜499万円あたりに落ち着きます。

それに比べて、銀行はやはり高いということです。ますます魅力的な仕事だと思えてきます。しかも年収1000万円超の仕事も多くあります。高収入も夢ではありません!

どの地域の求人が多い?

銀行や信用金庫の求人を勤務地別に見てみました。転職サイトで495件の仕事が出るとは言え、そのすべてに応募できるわけではありません。働ける地域の求人じゃないと応募はできませんよね。

次のグラフをご覧ください。

これはDODAで見た件数の比率ですが、かなり関東が多くなっていますね。

どんな職種の募集が多い?

次に見るのは職種についてです。営業、技術系、企画・管理、事務という分類で求人を見てみました。どんな仕事での募集が行われているのでしょうか。

営業と事務が多いようですが、他の業種に比べると、求人は職種にかたよることなく、広く出ている印象です。

未経験者歓迎の求人はどのくらい?

人材を募集する場合には、未経験者歓迎と書かれることがあります。これは経験がなくても大丈夫ですよというものですね。どのくらいの比率であるのでしょうか。

銀行や信用金庫の場合は、12.9%でした。他の業種に比べて銀行はかなり低い数字です。なぜこうなるのかは、後述したいと思います。

どんな仕事がある?

具体的にはどんな求人があるのか。実際に転職サイトにあった求人を見てみましょう。

例1 (マイナビ)

仕事内容 様々な業務を経験していただく総合職採用
給与 月給20万5000円以上
求める人材 金融機関での実務経験3年以上、金融機関業務に関わるフロント、ミドル、バック部門での経験、英語力(中級、上級レベル)

例2(DODA)

仕事内容 事業資金のファイナンス、ビジネスマッチング、新規事業や事業計画策定のサポート、海外進出のサポート
給与 月給20万5000円以上
求める人材 第二新卒者、社会人経験が1年以上5年未満の方、銀行の業務領域に強い興味や意欲をお持ちの方

例3(リクナビ)

仕事内容 口座開設の受付、預金のご案内、資信託、保険など、資産運用のご提案、住宅ローン融資のご相談対応など
給与 月給21万円以上
求める人材 接客・営業などの実務経験、幅広いキャリアを築きたい、お客さま視点で物事を考えらえる、周囲に提案していける意欲をお持ちの方

例4(リクナビ)

仕事内容 個人のお客さまや中小企業などに対する、総合金融コンサルティング
給与 月給20万円以上
求める人材 証券会社/銀行/保険会社など、金融業界で営業経験がある方、外務員一種または二種、ファイナンシャル・プランニング技能士の資格保有者

どこで仕事を探せばいい?

ここまで2020年の銀行・信用金庫の求人について見てきました。現状は見えてきたのではないかと思いますが、ここからはもう少し具体的な転職の話です。

おそらく、2020年のうちに転職者にとっては厳しい状況になるのではないでしょうか。 そこで、あなたも転職しようと思ったとして、どこで仕事を探すべきかという話です。

4つの転職サイトのデータを見てきたわけです。どれも有名なサイトなのですが、同じものだと思ってはいけません。それぞれの特徴があります。

例えば、求人の数も実はかなり差があるんですね。

転職サイトごとの求人の件数を表したものです。DODAがとにかく多く出るんですね。 これはDODAでは直接応募ができない求人も多く掲載されるためです。

ここで知ってほしいのは、エン転職にはほとんど銀行の求人がないということですよね。

次に年収についての違いです。

DODAは高いんです。そもそも件数がDODAは飛び抜けていたので、年収の平均も上がったというわけです。DODAが高いのは金融業界だけではなく、他の業種でも同様です。

もう1つ、未経験者歓迎の求人の比率を見てください。

DODAという転職サイトは、いつ見ても、未経験者歓迎の求人は少ないんですね。未経験は不要なのかというとそうでもないと思います。おそらく、DODAというのが、経験者を前提とした転職サイトだということなんですね。

ですから、もし、若い人や第二新卒の人がDODAで探しても、見つかりにくいわけです。逆に経験がある人にとっては、使いやすいサイトでしょう。

自分にあったところで探すことが転職では大事なんですね。

転職サイトというのはただの箱ではないわけですよね。どんな仕事を集めるか、どんな人を集めるか、それぞれが戦略を持って作られています。

あなたはどこの転職サイトを利用すべきでしょうか。まずは仕事を探すための場所を間違えないように探してみてください。

求人の質で見るとどうなる?

ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。

やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。

次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
です。

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