【2020年】紙・パルプ業界の転職はどう?求人データで傾向をチェック!

2016年、転職者が年間300万人を超えました。そして、2019年には350万人を超え、転職市場は順調に推移していました。 ただ、2020年は先行きが不透明です。コロナウィルスによって世の中はどうなっていまうのでしょうか。

さて、転職はどうでしょう。2020年、紙・パルプ業界への転職はどうなのでしょうか。

転職はタイミングによってだいぶ変わります。そろそろ、転職しようかと思っている方は、2020年に動くべきか、それとももう少し待つべきか、悩むところではないでしょうか。

2020年の紙・パルプ業界の求人数はどのくらいある?

DODA、マイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職といった転職サイトで紙・パルプ業界の求人(正社員のみ)を探してみました。

4つのサイトの合計で、316件ありました。これを前年の同じ時期の求人数を比較すると、下のグラフのようになります。

2016年3月に見たときには、131件でした。なので、2020年3月になって件数としては倍以上に増えていたことになります。 全国の求人なので、すべてに応募できるわけではありませんが、紙・パルプ業界でも中途採用には積極的なようだというのはわかります。

どのくらいの年収の求人が多い?

紙・パルプ業界の求人で提示されている年収に注目しました。

年収500〜699万円の求人が多く、700万円以上の求人は少なくなっています。 300万円以下の求人はそれなりにあります。

年収が上がるにつれて求人数は少なくなり、1000万円超の仕事は少ないですがあることはあります。

ですが、この年収は転職サイトごとに違いが出ます。この点は後ほど書きます。

紙・パルプ業界はどの地域の求人が多い?

紙・パルプ業界の求人を勤務地別に見てみました。DODAとリクナビNEXTのデータを利用します。次のグラフをご覧ください。

DODAの求人で調べた結果ですが、最も多いのは関東地方の求人です。 ただ、東海地方も多くあります。

紙・パルプ業界が人材を求める職種は?

営業職、技術職、企画・管理、事務といった分類で、求人の職種に注目してみました。

営業が最も多く出てきました。メーカーではだいたい技術職も多くなるのですが、紙・パルプ業界ではあまりありませんでした。

具体的にどんな求人がある?

実際に転職サイトにあった求人をいくつか見てみてください。

例1 (DODA)

仕事内容 紙に関するクライアントのニーズに応える、大手製紙グループの商品・サービスの企画・提案営業
給与 年収330万円以上
求める人材 営業経験1年以上、普通自動車免許(第一種)、法人営業経験歓迎

例2(DODA)

仕事内容 工場長またはその補佐として、古紙を原料とした家庭紙製造工場の管理業務
給与 年収500万円以上
求める人材 リスク管理能力、自発的に考え、改善に取り組んでくれる人材、製造設備の維持管理、メンテナンス等の実務経験

例3(マイナビ)

仕事内容 工場にて、生産設備・装置・機器などのメンテナンスや管理業務全般
給与 月給26万円以上
求める人材 CADを使った簡単な図面作成、シーケンサを用いた機械制御、回路の基礎知識、何らかの生産設備・装置・機器などの保全・修理の実務経験

例4(リクナビ)

仕事内容 製造工程における作業・各種機器の操作・運転、チェック、点検など
給与 月給18万円以上
求める人材 要普免(AT限定可)、製紙や古紙関係の業界経験者、リサイクル関連の経験者は優遇

なぜ4つの求人を見たのか、それは求人には4パターンあるからなんです。どのパターンのものに応募するかによって、採用されるかどうかはかなり違います。

どこで仕事を探すべきか

ここまで2018年の紙・パルプ業界の転職に関して見てきました。それでは、実際にあなたが転職する時に、どこで仕事を探すべきかという話に移ります。

仕事を探すときは、ハローワークや求人雑誌、新聞広告といろいろありますよね。中でも、最近増えてきているのは、転職サイトではないかと思います。

上のデータのもととしている、DODAやマイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職はどれも有名な転職サイトですよね。

ところが、どれでもいいというわけではありません。どれも同じだと思ったら大間違いです。どこがいいとか、悪いという話ではなくて、どこが自分に合っているかは考えないといけないわけですね。

例えば、紙・パルプメーカーの求人は300件以上あると先に書きましたが、それはどのサイトにあるのか。みんな同じではありません。

上のグラフのような状況です。エン転職にはほとんどないわけです。サービス業でしたら、エン転職も候補になりますが、製造業の場合は、数が少ない特徴があります。

そして、数が多ければいいというものでもないんですね。自分に合っているかどうかが重要です。そこで2つのデータを見てほしいと思います。

まずは年収についてです。

リクルートは金額の区切りが他と異なるため、無視してください。エン転職も件数が少ないのであまり参考にはなりません。ですので、DODAとマイナビを比べてほしいんです。

どんなことが言えますか?

もう1つのデータは未経験者歓迎の求人の比率です。

4つのサイトを合計すると、50%ぐらいが未経験者歓迎の求人なんですが、転職サイトによっては全然違うのです。 つまり、DODAとマイナビでは、中にある求人で求められている人物像が違うということなんですね。

どっちがあなたに合うのかを考えないといけません。合わないところで探しても、転職は決まらないわけです。効率的に転職活動を行うのであれば、自分に合ったところをまず探して、そこで求人を探すことをおすすめします。

求人の質で見るとどうなる?

ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。

やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。

次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
です。

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