【2020年】教育業界への転職はどうなの?求人の傾向から見るタイミング

教育業界の転職市場はどんな状況でしょうか。

転職はタイミングが重要です。いつ転職するかによって、中途採用の求人の数は違いますし、売り手市場のときであれば、給料などの条件もいい場合がありますよね。

教育業界の大手、ベネッセの業績を見ると、2020年3月期の第3四半期までですが、売上高は3.9%の増です。営業利益もプラスです。 中でも国内教育事業は、前年比で7%も売上が増えています。

学研では2019年9月期の業績は売上高、営業利益ともに大幅にプラスとなっています。

一方で転職市場は2019年、転職者数が年間350万人を超え、過去最高の推移です。 かなりいい状況だったわけですね。ただ、2020年はコロナの影響が出てくるでしょう。

2020年、教育業界の転職市場はどうなのか。転職すべきタイミングなのか。

通信教育や学習塾、予備校、資格取得のための学校など、業態は様々なので、一括りにするのは難しいのかもしれませんが、 ここでは教育業界の転職市場について2020年の状況を見てみたいと思います。

2020年の求人は多い?少ない?

中途採用を行う時に出されるのが求人票です。どんな仕事内容で、給料などの待遇はどうかといった情報が書かれています。 こういった求人がたくさん集まっているのが、転職サイトと言われるサイトです。

DODA、マイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職の4つの転職サイトで、教育業界の求人(正社員のみ)を見てみました。どのくらいの件数があるでしょうか。

2020年の3月に調べてみると、2427件ありました。けっこうありますよね。 複数のサイトに掲載している企業もあるでしょうから、重複もあると思います。

3月は比較的、求人が多い時期とされていますのが、前年はどうだったのかがわかると、傾向がつかめると思います。

2016年の3月は1065件でした。つまり4年たった2020年には、その倍以上の求人があるということです。 去年から今年にかけてもかなり増えているのがわかります。

こうしてみると、教育業界の2020年の転職はわりといいわけですよね。

どの地域での募集が多い?

転職サイトは全国を対象にしています。ですので、2427件の求人がすべて応募の対象になるわけではありませんよね。 勤務地が重要になります。そこで、求人を勤務地別に見てみました。

これはDODAで調べた地域別の求人数ですが、関東が最も多くなっています。 その中でも東京都が圧倒的に多いんです。東京都内を勤務地とする求人は、DODAだけでも約400件出てきました。

都道府県別に見ると、大阪府、愛知、福岡など、やはり大都市は求人数が多くなっています。

転職サイト自体が首都圏を中心に運営されているという点もあると思いますが、教育業界は東京への集中が見られました。

求人の年収はどのくらい?

2427件の教育業界の求人ではどのくらいの年収が提示されているのかに注目しました。一般的に中途採用の給料は、年齢や経験を考慮して決められるものですが、あらかじめ求人票に記載されている金額があります。それを参考として見てみたいと思います。

年収別の求人数は以下のようになります。

最も多かったのは年収500〜699万円の求人です。次が300〜499万円で、 300万円未満の求人も少なくないようです。1000万円超となるのはかなり少ないという結果となりました。

仕事を探すときには、だいたい300〜499万円の年収を提示していれば、その求人は相場だと考えて良いのではないかと思います。

未経験でも採用される?

次に経験についてです。異業種から教育業界の中途採用に応募するには、経験が必要とされるのでしょうか。どの業界でもそうですが、必ず未経験者歓迎という求人が存在します。

異業種から転職する場合には、未経験者歓迎のほうが応募しやすいわけですよね。そういった求人がどのくらい含まれるのかを見てみました。

46%の求人が未経験者歓迎としています。 前に調べたときにも約半分でした。 この業界は高めだと思います。

逆に約40%は経験を優遇するということでしょう。

ただし、この数字は転職サイトごとに違いもありますので、詳細は後述します。

どんな仕事がある?

具体的にどんな求人が出ているのでしょうか。実際に転職サイトにあったものを見てみましょう。

例1 (DODA)

仕事内容 個別指導塾の生徒や保護者とのコミュニケーション、講師の管理など教室運営全般
給与 23万3000円以上
求める人材 チームで成果を出すことにこだわる方、目指すビジョンを持っている方、自ら積極的に行動できる方

例2(マイナビ)

仕事内容 教室運営・生徒のための環境づくり、生徒のフォロー、生徒・保護者面談、講師採用、売上管理
給与 月給25万円以上
求める人材 学習塾講師や教室長、教育業界、何らかの営業・販売経験者、教育業界での経験、接客・販売・営業などコミュニケーションが多い仕事の経験

例3(リクナビ)

仕事内容 学習プランニング・指導、進路相談、入会希望者への折衝、校舎運営業務全般
給与 月給22万5000円以上
求める人材 教育に対して情熱を持てる方、目標達成意欲の強い方、コーチング等の経験・スキル

例4(リクナビ)

仕事内容 英会話教室の教室全体運営に関する業務全般
給与 月給50万円以上
求める人材 英語中級以上の語学力、TOEIC730点以上外国人講師と不自由なく英語でコミュニケーションがとれる方、マネジメント経験

このような仕事がありました。求人には特徴があります。どのような求人が採用されやすいのかは、重要なポイントです。

教育業界の仕事はどこで探すべき?

ここまで教育業界の求人の状況について見てきました。求人の数を見ると、2018年は決して悪くないですね。迷っていた人にとっては希望が湧くデータなのではないでしょうか。

さて、ここからが本題なんです。どこで仕事を探すかです。転職はタイミングも重要ですが、どこで仕事を探すかも、とても大切なんです。

仕事探しは、ハローワークでも求人雑誌でも可能ですが、最も多くの求人が見られるのは転職サイトでしょう。では、転職サイトで探すとして、どのサイトがいいかという話です。

上で見たデータは有名なサイトの求人を元にしています。DODA、マイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職です。これらにもそれぞれの特徴があります。

どれがいいということではなく、どれが自分に合っているかで選ばなければいけないんですね。

例えば、求人の件数を見てみるとどうでしょうか。2427件の求人があったわけですが、その内訳は次のようになっています。

2020年はDODAが多くなっていますが、だいたいマイナビ転職、リクナビNEXTも十分な数はあります。エン転職はちょっと少なめなんですね。

でも、件数が多いから使うということでもありません。DODAを使うべき人もいれば、マイナビを使うべき人もいるのです。どんな違いがあるのか。例えば、年収です。

リクルートのところは、金額の区切りがほかと異なるため、低くなってしまうので、無視してください。ここではマイナビとDODAを比べてほしいんです。どんな違いがありますか?

もう1つ、未経験者歓迎の求人の比率です。

これもDODAとマイナビを比べれば、一目瞭然に違います。年収と未経験者歓迎の比率が違うこと、これも転職サイトの特徴の1つです。

つまり、DODAは経験者向けのサイトです。そしてマイナビは20代や第二新卒など、若い人が使いやすいサイトです。使いやすいというのは、その人に合った求人が集まっているという意味です。

この違いを知らないと、間違った場所で探すことになるんですね。そうなると、とても非効率です。応募しても書類選考が通らなかったり、応募したいと思う求人が見つからなかったりするんです。

ですから、どこのサイトでも同じというわけではなく、自分に合ったところで探すべきなんですね。

あなたはどこで探すべきでしょうか。上のデータを参考にしながら、考えてみてください。2018年は教育業界の転職市場は、かなりいいわけですから、動き出してみてはどうでしょうか。

求人の質で見るとどうなる?

ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。

やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。

次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
です。

関連記事

×