【2020年】証券業界の転職は損?求人の傾向から見る応募のタイミング

2020年は転職するにはいい時期でしょうか。いいというのは転職者にとって有利かどうかということですね。

前年の2019年の年間の転職者数は350万人を超えています。これは過去最高の水準です。 2020年もこの転職者に有利な状況は続くという見方でした。ところが、コロナウィルスの影響でよくわからない状況となってしまいました。

ここで見るのは、証券業界の転職市場です。 全体的な転職の状況がいいとしても、すべての業界がそうだというのは、早すぎます。

転職はタイミングが重要ですからね。ここで2020年の証券業界の転職市場を見てみましょう。

2020年の求人数は多い?少ない?

中途採用の求人を探す方法はいろいろとあります。ハローワークで探す、求人雑誌で探す、転職フェアに行くなどなど。中でも最も多くの仕事を簡単に見ることができるのは転職サイトではないかと思います。

転職サイトの有名なものに、DODA、マイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職といったものがあります。ご存知でしょうか。この4つのサイトで、証券業界の求人(正社員のみ)を探してみました。

2020年の3月に調査したのですが、その数は187件です。転職サイトって、数千件も出てくるんですけどね。その中のたった187件でした。

これが多いのか少ないのかは、過去と比較してみなければわかりません。そこで過去の年の同じ3月の件数と比較してみます。

2018年の3月のときには、93件でしたから、それに比べると倍ぐらいに増えています。

でも、もともとの証券業界の求人の数が少ないこともあるので、それほど大きな変化があったとも思えませんが状況はいいと言えるでしょうね。

年収はどのくらい?

求人票の年収に注目してみます。中途採用での給料は、採用時の年齢や経験を元に決められますが、求人票には年収が書かれています。それをもとに年収別の求人数を見てみました。

年収700〜999万円の求人が多いことがわかります。金融業界は高いなという印象を受けます。他の業種ではこうはなりません。

メーカーでは500〜699万円が多く、サービス業では300〜499万円が多く見られます。

証券業界は、年収が1000万円超の求人も多いんですよね。基本的に年収が高い業界と言えます。

どの地域で求人が多い?

次に勤務地別に見てみましょう。証券業界の求人はどこの仕事が多いのか。それによって、応募できる求人がどれくらいあるかに関わってきます。

DODAの求人を見ると以下のようになります。

関東が最も多く出てきます。そして当然ですが、東京都内が多くなります。 かなりの首都圏への集中が見られますね。 これは転職サイトが首都圏の求人を多く扱っていることも理由の1つだと思います。

どんな職種での募集が多い?

証券業界の求人を職種別に見てみます。営業職、技術職、企画・管理、事務の4つに分類してみると、以下のようになります。

技術職が最も多くなりました。以前見たときには営業が多かったのですが、今は技術職のようです。

証券会社はインターネット取引がありますから、技術職も多いのかなと思います。 少なくとも、転職サイトの求人ではそういう結果になりました。

未経験でも採用される?

証券業界はさすがに知識が必要な業界だと思います。異業種からの転職は可能性があるのでしょうか。求人の中には「未経験者歓迎」というものがあります。それがどのくらいあるのかを見てみましょう。

未経験者歓迎の求人は8%でした。 これはほかの業種と比較すると、かなり低い数字です。 とは言え、未経験者でもOKという求人もあるということです。可能性はありますよね。

どこで仕事を探すべきか

さて、ここまで証券業界の転職市場を見てきました。これから転職しようか迷っている人はどう感じたでしょうか。

ここまでのデータは転職サイトの求人を元にしました。そこで、転職サイトを使って探す時に注意したいことを書いておきたいと思います。

それはとても重要なことです。転職を成功させるには、仕事をどこで探すかがとても大事なんです。

例えば、求人数を転職サイトごとに見ると、次のようになります。

証券業界の求人を調べると、DODAがやけに多く出てくるんですね。逆にエン転職では、ほとんど出てきません。 銀行の求人でも同じような傾向があります。DODAは金融業界での強みがあるのかなと感じます。

ただし、重要なのは求人の数ではないんですね。どんな求人があるかというのがもっと大事。 次に見てほしいのが年収の違いです。これも転職サイト別に見てください。

リクルートのところは、金額の区切りがほかと違うので、低めに出てしまうので無視してください。DODAとマイナビを比較してもらえればと思います。

かなり違うのがわかるでしょうか。DODAは年収が高いんです。さっき、証券業界の年収が高めだと書いたんですが、それはDODAの件数が多かったからとも言えるんですね。

さらに未経験者歓迎の求人比率の違いです。

DODAは未経験者歓迎というのはほとんどないんです。これがDODAという転職サイトの方針だと言えると思います。未経験での応募という概念があまり見られません。こういう特徴があるんです。

転職サイトも生き残りをかけています。そこで、それぞれが特徴を出そうとしているんですね。DODAは経験者に使いやすいサイトです。マイナビは20代とか若い人向けです。この違いを知っていないとダメですね。

間違ったところで探していては、採用されないというか、書類選考で落とされます。その前に、応募したいという仕事が見つからないこともあります。これでは非効率です。

自分に合ったところで探さないといけませんよね。あなたが使うべき転職サイトがどれか、わかったでしょうか。

転職をする方はぜひ最初にどこで探すかを考えてみてください!

求人の質で見るとどうなる?

ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。

やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。

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転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
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