【2020年】鉄鋼・金属メーカーの求人の傾向!今年の転職はチャンス?

2020年、鉄鋼業界、金属業界への転職はどうなのでしょうか。

2019年、転職者の数が過去最高の350万人を突破しました。 つまり転職市場は順調に伸びてきています。 2020年も同じように中途採用に積極的な企業は多いと見られていましたが、コロナウィルスが大きな打撃となっています。

転職のタイミングとしては、2020年はいい年だと言えるのでしょうか。 鉄鋼業界に絞ると、いったいどうなのか。具体的なデータをもとに考えてみたいと思います。

2018年の鉄鋼業界の求人の現状と傾向

鉄鋼業界の求人の件数や年収などを見ていきます。新日鉄住金やJFEだけではありませんからね。中小企業も含めた鉄鋼業界全体としてのデータです。

2020年の鉄鋼業界の求人数は1547件で減少

2020年3月時点で、主要な転職サイト(DODA、マイナビ、リクナビ、エン転職)で求人情報(正社員のみ)を探してみました。

2020年の求人数は1547件もあります。2016年に比べれば、およそ3倍の数になっており、求人数は増えているように見えます。 しかし、前年の同じ時期には1922件でしたから、約400件も減っています。

鉄鋼、金属業界も求人数が減少に転じている可能性があります。

鉄鋼・金属業界の求人で提示されている年収

鉄鋼・金属業界の求人には、どのくらいの年収が提示されているのでしょうか。

最も多かったのが年収500〜699万円の求人です。 これぐらいの年収が中心のようです。この比率は、転職サイトごとに違いがありますので、その点は後述します。

鉄鋼・金属メーカーの求人の地域別の比率

勤務地別に求人数を調べてみました。インターネットで見ることのできる転職サイトでは全国の求人が出てきます。次のグラフをご覧ください。

関東、関西、東海地方に集中しています。その中でも多いのは関東です。とくに東京が多くなっています。

未経験歓迎の求人の比率

経験についてです。業界未経験の人が転職しやすいかの参考になると思います。

未経験者歓迎の求人は全体の40%でした。 半分よりは少ないようです。 これも年収と同様に転職サイトごとに大きく異なりますので、後述します。

どんな職種の求人が多い?

鉄鋼・金属業界の求人ではどんな人が求められているのか。職種について見てみます。

技術職が最も多く、次が事務職と営業職の求人です。

どんな求人が出ている?

実際にあった鉄鋼・金属業界の求人を4つ見てみます。

例1 (DODA)

仕事内容 20~30件の得意先様をチームとして担当する営業スタッフ、1日平均3~4件の法人ルート営業
給与 月給22万5,000円以上
求める人材 業界や製品知識を身につけてスキルアップしたい、お客様と信頼関係を長期に渡って築ける方

例2(マイナビ)

仕事内容 熱処理(熱錬)および熱間圧延部門での作業
給与 月給20万円~25万円
求める人材 明るくハキハキと動ける、安定企業で腰をすえて働きたい、周りに誇れる知識や技術を身につけたい方

例3(リクナビ)

仕事内容 鉄鋼製品の提案営業兼自社工場の生産管理
給与 月給20万6000円以上
求める人材 真面目にコツコツ取り組める方、行動力と責任感がある方、素直に吸収することができる方

例4(リクナビ)

仕事内容 自動車の部品などに使われる鉄鋼を、 使いやすいサイズにカットする仕事
給与 月給16万3000円以上
求める人材 要普通自動車免許、第二新卒、社会人未経験の方歓迎、

いろんな転職サイトで、求人をたくさん見ていると気付くことがあるんですね。中途採用の求人には4つのパターンが存在していますよ。

簡単に言うと、あなたが採用される求人なのか、採用されない求人なのかの違いがあります。

どうやって転職する?

これから鉄鋼・金属業界に転職する場合にはどうすればいいでしょうか。自分を必要としている求人を見つける必要があります。

転職は、企業が求めているものと、自分が持っている経験やスキル、人間性などがマッチすることで決まります。そして、だれにだって、世の中にはマッチする求人があるものです。

重要なのは、どこで探すか。どこに行けば、自分に合った求人が多くあるかを知るべきです。

いくつかのデータをご紹介します。

上記のグラフは、4つの転職サイト別に求人数を比較しています。どのサイトも減っています。 ただ、件数にはだいぶ差があります。転職サイトも、どの業界を得意としているかというのはあるんですよね。

これよりももっと重要なデータが次です。

年収の違いです。ちょっとリクルートは金額の区切りが他と違っていて、低く見えてしまうので無視してください。エン転職も件数が少ないので無視です。

DODAとマイナビの違いを見て欲しいんです。だいぶ違うわけですよね。

さらに次のデータを見てください。未経験歓迎の求人の比率です。

DODAだけは全然違うんですね。これはDODAは経験者を必要としている企業が多いということでしょう。

経験者が欲しい場合に、企業はどこを使うかと言えば、DODAを使っているわけですよね。逆にマイナビは未経験者を集めたいときに使うわけです。

こういった違いを見て、自分に合った求人がどこに集まっているかをぜひ考えてみて欲しいと思います。

求人の質で見るとどうなる?

ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。

やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。

次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
です。

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