大手の転職エージェントと、中小の転職エージェントの違い
インターネット上で求人を探して応募するのではなく、求人を紹介してもらうのが転職エージェント。利用していますか?
転職エージェントは人材紹介会社とも言われ、大きく分ければ大手のと中小があります。総合型と特化型とも言います。
最も違うのは知名度でしょう。有名なので大手を使う人が多いわけですが、中小にも使うメリットがあります。
どういった使い分けをするべきか、それは、どんな転職を望むかによって変わります。
どちらも転職を決めるプロですが、やり方が異なります。戦略も違います。その違いを理解してから、どちらを選ぶべきかを考えてみましょう。
大手の転職エージェントのやり方
転職エージェントは、日本に2万社もあります。ですが、転職する人がよく見たり聞いたりするのは、その中の数社だけです。それが大手の転職エージェント。
リクルートエージェント、DODAエージェントサービス、マイナビエージェントなどが、大手と言われている会社ですね。
その大手の転職エージェントに登録すると、仕事が紹介されて、面接が行われ、採用が決まります。そのプロセスは、中小の転職エージェントとは違います。どんな違いがあるのかご存知でしょうか。
大手のエージェントの大きな特徴が、求人数の多さです。そして、同じように転職者が利用するケースも多いわけで、登録者数も多くなります。これは知名度が高いことが理由ですね。
マッチングで決めるのが大手のやり方
求人数が多く、登録している転職者も多いということが特徴。となると、転職エージェントが採用に持って行く方法は、マッチングというものになります。
企業がこんな人材が欲しいと思っている条件、転職者がこんな企業に入りたいと思っている条件があって、また転職者には経験やスキルも人それぞれにあります。
この条件や経験・スキルをマッチングします。Googleで検索するのと同じようなものです。たくさんの企業や人のデータがあって、ある条件を入れると、データの中から合うものを取り出せるという仕組みです。
マッチングのメリットとデメリット
転職サイトやハローワークでの応募と違うのは、条件がマッチした人しか応募できないことです。だから、決まりやすい転職の方法と言えます。これがメリット。
ただし、誰でも必ずマッチするかと言えば、そうではありません。あまりに条件が細かい場合には、応募できる求人が少なくなり、仕事が紹介されないこともあります。
条件だけではありませんよね。年齢とか、これまでの経験が足りない場合など、転職に不利と言われるような状況の人は、マッチングも難しくなるのです。これがデメリットです。
中小の転職エージェントのやり方
中小の転職エージェントは大手のようにはできません。マッチングによる仕事の紹介ができないわけです。なぜなら、求人を出す企業も、転職したい登録者も少ないからです。
マッチングに頼ることができない中小の転職エージェントはどうやって採用まで持って行くのでしょうか。1つ1つを細かくサポートすることで可能にします。
大手では数で勝負ですから、一人一人に手厚くサポートするにも限度があるわけですよね。その点、中小のエージェントは一人にかける力が大きくなります。
その人の転職を決められるかどうかで、会社の売上が大きく変わってしまうからです。
転職はマッチしないのが普通
大手の転職エージェントの話の中で、条件というのを書きました。企業にも転職者にも、希望する条件があります。
採用が決まるということは、この両者の条件が互いに合致したときです。ただし、普通は合致しないものです。でも、転職が決まるのは、どちらかが妥協するからでもあります。
特に中小の転職エージェントが扱う求人は、数も少ない中ですから、そう簡単にマッチしませんよね。そこで、両者の条件を調整していくわけです。
企業側の条件を緩めること、転職者の条件を緩めることのどちらかをやれば、採用となるチャンスは広がります。こうして、転職が決まりやすいように動いていくのが中小の転職エージェントです。
そうすることで、少ない求人しかなくても、少ない転職者しか集まらなくても、会社として存続することができているんですね。それが全国に2万社もあるわけです。
どちらのサポートを受けるべきか
大手と中小では、採用を決めるまでのプロセスが違います。戦略がまったく違うわけですよね。どちらを選びますか?
あなたが、大手の転職エージェントと中小の転職エージェントのどちらを選ぶべきかは、あなたがどんな転職を目指すのかによって変わります。
転職には、難しい転職と簡単な転職があります。場合によっては、どうしても難しい転職にならざるを得ない人もいますし、逆に簡単な場合には、数ある中から有利な転職を選べる場合もあります。
希望する条件が高い人は、難しい転職になりますし、どこでもいいから入社したいだけならば、簡単な転職になりますよね。
大手の転職エージェントを使うべきなのは、簡単な転職です。もう経験が豊富にある人もそうですし、20代~30代前半ぐらい年齢の人も使う価値が大きいと言えます。
一方で、なかなか採用されない人は、中小のやり方の方が決まりやすいでしょう。とくに転職サイトで応募したり、大手の転職エージェントを使っても、書類選考で苦労するような場合は、中小の方が合っているはずなのです。
利用する転職エージェントは、どうやって決める?
それでは、具体的に選んでみてください。あなたは大手か、中小か。これが意外と難しいんですよね。それは、あなたの市場価値がよくわからないからなんです。
転職を繰り返している人は、それなりにわかるかもしれませんが、これまであまり転職をして来なかった人は、自分がどれだけの価値があるビジネスパーソンなのか、よくわからないものなのです。
ですから、転職エージェントに相談するのがいいわけです。その相談先は、大手の転職エージェントがいいんですね。求人が多いので、転職市場の状況も知っていますし、転職を決めた人の数も多いので、どういう人がどういった企業に採用されるのかを知っています。
大手に相談して、反応が良くない場合には中小に、という流れでいいんです。
まとめ
転職エージェントには大手と中小があります。それぞれのエージェントは規模の違いがあるために、やり方が違っています。どちらを使うべきかは、どんな転職をするかによります。
効率的な方法は、大手を数社登録して、様子を見ながら中小も探すという方法がです。
次のページは、
大手転職エージェントのおすすめ3社
です。