採用される求人と採用されない求人の見分け方。転職に重要な5つのパターン!
2017/06/15
転職に有利になる求人の見分け方
転職活動はいくつかのステップがある。
簡単に言えば、仕事を選ぶ、応募する、書類選考、面接、採用となる。
その中でも最も重要なのは何か。
どの仕事に応募するのかを決めるところ。
求人の探し方がとても重要だ。
転職サイトには数千もの求人が常にある。
ボリュームから言えば、採用されるのはそれほど難しくないように思う。
だが、実際は、いくら応募しても採用されないという現実はあり得る。
それはなぜだろうか。
なかなか採用されない人、書類選考が通らない人は特に、知っておいて欲しいことがある。
求人には5つのパターンがある。
そのパターンを見分けることで、採用されやすい求人が見えてくる。
普通は、不採用が続くと、採用される人になろうと頑張るわけだが、採用される求人を知っている方が近道なのではないだろうか。
私は転職する人に、求人の見分け方を知ってほしい。
ただそれだけ。
求人の5つのパターンとその特徴を説明していこう。
1.人物重視の求人
1つ目のパターンは人物重視の求人である。
このパターンでは、これまでの経験よりも、人間性を重視するといったことが書かれていることが多い。
転職者には自分に自信がない人が多い。
30代、40代であっても、自分には何もないと思っている人が多い。
しかし、それは仕事上の技術だとか知識、マネジメントといったことではないだろうか。
人物重視の求人で、よく求められるのは、コミュニケーション能力、問題解決能力などであって、業界特有の専門知識ではない。
もっと言えば、やる気があるとか、正確に仕事するといった性格面が強調されることもある。
業界で言えば、サービス業や小売業には多いようである。
2.経験重視の求人
次は経験を重視している求人だ。
エンジニアのような技術職にはこれが多い。
CADがどうとか、設計、開発経験、運用保守の経験などを求めるケースが見られる。
一般的な中途採用のイメージはこのタイプではないかと思われる。
経験重視となると、なかなか未経験者での採用は難しくなるだろう。
しかし、どこまでの経験を求めるかは求人によって様々である。
例えば、IT業界は転職の実績が多い業界であるが、特定の言語での開発経験を求める場合が多い。
時代によって主流となる開発言語は異なるが、ただ経験があることだけを基準にするという意味では、かなり幅の広い採用基準だと言える。
また、技術職では大学での研究、理系大学出身でも可能とするような場合もある。
このケースもハードルは高くないだろう。
営業職でも経験を求める場合は多い。
営業は業界での経験を求めるよりも、何らかの営業経験があることを望んでいる場合が多い。
3.採用に積極的な求人
かなり積極的な求人が3つ目のパターン。
転職サイトで募集するケースが多い、例えば、採用人数が二桁になっていたり、その割に常に求人広告を掲載している。
比較的ノルマの厳しい営業やIT業界には多いように思う。
ずっと掲載され続ける求人広告をどう思うだろうか。
この会社は離職率が高いのではないかと感じてしまうだろう。
だが、最近はそうでもない。
派遣がメインの会社が増えていることが要因だ。
テンプスタッフのような登録型の派遣ではなく、正社員として自分の会社で雇って、その上で他の会社に派遣する。
もし派遣先がなければ、自社で待機しているだけというような会社が多くなっているように感じる。
派遣で稼ぐためには、とにかく人材を確保できないと売上が上がらない。
景気がいい時ほど、派遣は大企業にも利用される。
そのため、売上を拡大するには人が必要なのである。
この求人の見分け方としては、スキルアップが望めることを押し出していたり、幅広い業務を経験できるといった、キャリアアップに繋がることが書かれていることが多い。
そして、具体的な仕事内容は書かれず、プロジェクトチームに入って提携先で仕事をする。
4.広告目的の求人
次は採用につながるのかよくわからない求人だ。
私はそれを広告目的の求人と呼んでいる。
企業の宣伝目的で、企業の名前や、ブランドを知ってもらうのが目的で出されているもの。
例えば、超有名大企業の求人が転職サイトにはある。
しかし、ほとんど中身はなく、企業のグローバル展開がどうだとか、技術力がトップだといった自慢が書かれている。
営業で使うパンフレットのようである。
それはまるで、新卒の学生を集めるときに似ている。
第二新卒歓迎という場合も多い。
いつも転職サイトにある。
どこまで本気で超有名大企業が転職サイトで人材を探そうとしているのかは不明だ。
なぜなら、超有名大企業には、ものすごい数の社員がいるし、ものすごい数の外部との取引がある。
それはあらゆる人が出入りすることを意味する。
外部の人との接点がかなり多いわけだ。
その中での人伝いの紹介での入社で、十分事足りるのではないかと思う。
わざわざ転職サイトに載せれば、応募も殺到するだろう。
本当に応募書類を見ているのだろうか…
よく考えると、転職サイト側にもメリットがある。
転職者が仕事を探すためにサイトを見る。
まず目につくのは超有名大企業の求人なのである。
あ、このサイトはこんな企業の仕事もあるのかとなる。
信頼が得られる。
こうなれば転職サイトは使われる。
考えすぎだろうか。
5.非公開求人
5つ目の求人は非公開の求人である。
転職サイトやハローワーク、求人雑誌に掲載されいてるものとは質が違う。
誰でも見ることのできるわけではない求人。
だから非公開。
これは転職エージェント、人材紹介会社が持っている。
例えば、極秘に進めるプロジェクトなど、知られたくない求人は非公開で募集されると言われる。
役員などもそうだ。
しかし、最近はそればかりではない。
普通の求人も非公開で募集される。
なぜなら、転職サイトで露出を多くしても、むだに応募者を多くするだけだからだ。
しかも、そのほとんどは採用に至らない。
転職エージェントに欲しい人材についての情報を伝えて、探してもらうという形が主流。
特に、近年は、いい人がいればいつでも採用したいというケースが増えている。
そのため、転職サイトにずっと載せておくよりも、転職エージェントに依頼して非公開にした方が、コスト面でも得なのである。
採用される求人の見分けられるようにしよう!
上記の5つのパターンで4つ目までは、転職サイトで見られると思うので、試しに見て欲しい。
見分けられるようになれば、採用されやすくなる。
というか、ムダな応募が減るので効率的になるだろう。
応募したのに不採用となるのは、履歴書や職務経歴書を作る手間が無駄になるだけではない。
気持ちも沈んでしまう。
だから、採用される求人を見分けることは重要なのだ。
それでは、ここからが大事だ。
どの求人に応募するかである。
5つの求人のパターンをそれぞれに見ていこう。
あなたはどれに応募するべきだろうか。
人物重視と経験重視はほぼ同じと考える
1番目の人物重視の求人と、2番目の経験重視の求人は、見た目が違う。
であるが、最終的にはほぼ同じところになる。
例えば、電化製品を買おうとした場合を考えてみて欲しい。
とにかく安いテレビを買いたい人をAさんとする。
機能が充実している高スペックなテレビを買いたい人をBさんとする。
この2人が家電量販店に行く。
そこにはいろんなテレビが売られているわけだ。
そこで2人は、どう気持ちが動くかという話。
Aさんは安くてもいいと思っていたが、いろいろ見てみると、機能も少しぐらいは欲しいとなりやすい。
逆にBさんも、いろいろ見ると、ちょっとこの機能はいらないかもとか、値段が高すぎるなと感じる。
Aさんも、Bさんも、最終的には中間のいわゆる標準スペックのテレビに落ち着きやすい。
これが選ぶ時の感情の変化である。
これと同じように、中途採用でも、人物重視の求人に集まった応募者を見てみると、経験があった方がいいのかなと感じ、経験重視の求人に集まった人を見ると、経験だけじゃ判断できないよなと感じる。
このような変化が起こる。
つまり、求人を出したときは、経験を重視していても、人物を無視できないわけで、最終的には標準タイプの人を採用する。
あなたが人間的に優れていなくても、経験やスキルが並外れて高くなくてもいい。
むしろ、その標準的な応募者が最も採用されやすいのである。
あなたが応募すべきなのは1つ目のパターンか、2つ目のパターンである。
すぐに転職したい場合は積極的な求人へ
とにかく早く転職を決めたい人は、積極的な求人に応募するのがいいだろう。
ブラック企業という可能性もないわけではないが、さっき書いたように、派遣するための人材を求めている企業も積極的である。
こういった仕事はある意味で、大きなチャンスが広がっている。
わりと大きな企業で働くことができるからである。
大きな企業で働く経験は、キャリアにも影響する。
そして何より、他社の人と交流する機会も多いので、刺激になるのである。
そして、派遣された企業で正社員に引き抜かれるということもあり得るだろう。
会社の契約にもよるが、とにかくチャンスは広がっているのである。
ただし、こういう会社は不景気には弱いことは意識しておきたい。
広告目的の企業には応募しない
広告目的の求人には、応募するだけムダである。
超一流企業に応募するなら、次の非公開求人を使おう。
そのほうが圧倒的に採用されやすい。
非公開求人の応募にはコツがいる
最後の非公開求人は、採用されるためのコツが必要だ。
非公開とは言え、いろんな企業があるし、その数は転職サイトで公開されているものよりも、かなり多い。
だから、非公開求人を知らないでいるのは、すごく損をしていることになるのだ。
応募にしてもそうだ。
非公開なんだから、その仕事を紹介される人は限られているのである。
その中で採用される人が選ばれるのだから、ライバルは少なくなる。
非公開求人で採用されるには、転職エージェントに登録する必要がある。
ただ、それだけで採用されるとは限らない。
コツが必要だ。
非公開求人で採用されるためのコツは別の記事で書きたいと思う。
いろんな求人を見てみよう
パターンを見分けられるかどうかが、採用されるかに大きく関わってくる。
転職サイトで見てみるといい。
普通、転職サイトでは、業種や職種、地域などで検索する。
ここで書いたパターンを条件に仕事を検索することができないのは、とても残念だ。
おそらくパターンを意識して見てみると、わかってくることがある。
例えば1とか2のパターンで仕事を探すと、転職サイトでの応募は、実はかなりハードルが高いということなのだ。
転職者は、不採用を重ねながら、それに気づいて行くわけだが、その後どうなるか。
5つ目の非公開求人への応募する。
転職エージェントを使い始めるのである。
ぜひ、今のうちに非公開求人で転職するためのコツを知っておいて欲しい。