転職での志望動機の考え方。この企業を選んだ理由なんて普通は曖昧なものだ。

      2017/06/14

志望動機の考え方。この企業を選んだ理由なんて普通は曖昧なものだ。

志望動機は事前に準備する

転職活動をしてみると、志望動機というものが出てくる。

なぜ、その会社に転職したいのかということだ。

面接ではもう定番中の定番と言ってもいいぐらいの質問である。

履歴書にも書くところがあるだろう。

面接も履歴書も、転職したい理由なのではなく、なぜ、その会社に転職したいのかを書かなければならない。

とにかく、面接の前日にはそれなりにどんな志望動機を伝えるべきか、考えておく必要があるだろう。

志望動機を勘違いしてはいけない

さて、志望動機として、具体的にはどんなことを言うべきか。

よくわからない人も多いようだ。

なぜ、わからなくなってしまうのだろうか。

そもそも、動機とは、何でそうしようと思ったのかということだ。

電車に乗ったのはなぜか。

会社に行くから。

コンビニに行ったのはなぜか。

お弁当を買うため。

実は、動機なんてものは簡単に答えられるべきものである。

そして、答えに「これが正解」というものもない。

コンビニに入ったのは、お弁当を買うためでなくてもいい。

他のものを買ってもいいし、買うという場合だけでもない。

トイレを借りるために、コンビニに入ることもある。

待ち合わせの時間までの暇つぶしに入る人もいるかもしれない。

どれであっても、正解だ。

自分がなぜ入ったかを正しく答えられれば正解。

こんな簡単なことはない。

ただし、これが転職の面接になれば話は違う

志望動機って何て言えばいいのだろう。

考えれば考えるほど、わからなくなってしまう。

あんなに簡単だったはずの「動機」なのに。

転職の志望動機は独特なもの

なぜ、転職の志望動機は難しいのか。

それは、独特なものだから。

転職について考えてみるといい。

転職は普通、何も問題がなければしないものなのだ。

毎日が平穏で思い通りならば、無理に動く必要もない。

働いていて、何か問題があったり、不満があったり、それで転職に動き出す。

普通は、次に入りたい企業が明確で転職を決断する人はいないのだ。

だから、はじめからその企業を選ぶ理由は特にない。

あえて言えば、生活費を稼ぐためにどこかで働かなければいけないから応募する。

それぐらいの理由の人もいるはずだ。

でも、そんなことは相手が望んでいる答えではない。

それはわかっている。

だから、難しい。

これと言って何もないのに答えなければいけない。

こんな難しいことはない。

では、どんなふうに考えればいいか。

やってはいけない志望動機

まず、志望動機について、よくある間違いを知っておこう。

ここに書くことは「間違い」なのだから、やってはいけないことである。

転職した理由を答えることと、その企業を選んだ理由を答えるのは明確に違う。

やりがちなのは、前の企業をやめた理由を言ってしまうこと。

特に、残業が多かったとか、給料が安かったとか。

こんなことを言うと、間違いなく面接は不合格に近づく。

そんな愚痴は、次の企業からしたら、どうでもいいからだ。

印象という意味でも重要だ。

人の悪口を平気で言う人がいるが、それを聞いている人から見ると、悪口を言われている人よりも、言っている人の方の印象が良くない

悪口を言う人はとても醜い。

面接でなぜ、醜い姿を見せる必要があるのか。

前の企業のことを悪く言ってはいけない。

なぜ、その企業を選んだか。

つまり、過去ではなく、前を向いた話をしなければいけないのだ。

まだ、ピンと来ない人もいるはずだ。

それなら、志望動機の考え方を知っておく必要がある。

志望動機の考え方

やってはいけないことを、知ったので、今度は、こう考えるべきという話。

志望動機だけではない。

面接では、ほとんどの質問がそうだ。

まず、相手が何を聞きたいのかが大事になってくる。

志望動機は、3つのポイントで考えよう。

まずは、あなたはその会社で何をしたいのか。

会社に入ることが目的であってはいけない。

どんなことをするのかも知らずに入ろうとしているような人はいないと思うが。

とにかく、何をするために入るのかだ。

次にあなたがどう成功できるか。

ネガティブに考えずに、成功できること、成長していくことを考えたい。

その会社で私は、成功できる。

なぜなら、こういう経験をしてきたからなど。

そして、3つ目は、会社の利益になること。

これは、転職者を企業側から見たときに重要だ。

あなたを採用することで、企業の利益になるのか、そこを考えておきたい。

こういうことを企業は聞きたい。

この会社で何をするのか、その仕事を成功できるのか。

ここまで考えて伝えられれば、立派な志望動機になる。

もう1つ上を目指すために、企業の利益についても考えておきたい。

前の企業のことを言ってはいけないと書いたが、説明の中で出てくる分には構わない。

比較する程度で出てくる分にはいいが、決してメインにならないようにすることだ。

中途採用の面接では、よく聞かれる質問というのがある。

志望動機もそうだし、他にもいくつか定番の質問がある。

どう答えたらいいかわからなくなったら、ここでの考え方を応用して欲しい。

まずは、相手がどんなことを聞きたいかである。

そこから出発すると、大きく正解から遠くなることはないだろう。

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