職務経歴書で自分のスキルを伝えるときに意識したい2つのテクニック

      2017/06/09

中途採用の転職で自分という人間を企業に伝えるときのテクニック

自分という人間を相手に伝えるには

転職にはプロセスがある。

応募する企業を決めなければいけないのも1つのプロセス。

応募する企業が具体的になった。

次は自分という人間を相手にわかってもらわなければいけない

最初のアプローチは応募書類。

職務経歴書で伝えるわけだ。

あなたという人物像を相手の企業に伝えるとき、2つのことを意識して欲しい。

どんな人を求めているのか

まずは企業がどんな人を求めているかがとても重要になる。

あなたがどういう人かは、はっきり言ってどうでもいい。

企業がどんな人を求めているかだけに注目しよう。

つまり、自分を応募先の企業に伝えるとき、意識すべきことは、企業に求められていることが何なのかである。

だが、注意が必要だ。

ここでは「最低限のスキル」と理解したい。

企業の求人情報の中には「最低限」なんていう言葉は使われていない。

例えば、こんな人に来てほしいぐらいに書いてあったりする。

でも、これを最低限と認識しておくべきだ。

スキルは証明することが求められる

企業の求めることを徹底的に調べる。

企業はどういうスキルを持った人を求めているかを徹底的に研究するのだ。

いろんな情報を見て調べてみよう。

業界の動向などもかなり参考になるはずだ。

求められているスキルが明確になってきたら次はどうするか。

その前に、ここではっきりしておきたいことがある。

企業が求める人物像として掲げているスキルなんかは最低限のものが多い。

高い能力が必要な気がしてしまうのは転職者特有の錯覚だ。

誰にでもできるようなことしか書いていない。

だから、絶対にできる。

誰にでもできる。

でも、相手はあなたのことを知らないから、何か証明して欲しい。

それを証明するために、過去の経験を出すのだ。

例えば、問題を見つけ出して、解決するための提案をする力が大事だと求人情報に書いてあったとする。

これは難しくない。

お客さんの課題を見事に解決して、とても喜ばれたという経験があればもちろんそれでいい。

でも、そんな大げさな経験なんかいらない。

自分の仕事の範囲でも十分だ。

仕事の中でこういう風にしたらやりやすくなったということでも十分。

課題とか難しいことを考える必要はない。

やりやすくなったということは、難しく言えば、課題を解決したということになる。

そういうものが仕事をしていれば1つぐらいはあるだろう。

その経験を相手に伝えてスキルがあることを証明するのである。

それぐらいで十分通用する。

あなたはその企業で何をプラスできるか

企業の求めることを理解して、そのスキルがある事を過去の経験で証明する。

これで1つ目はクリアだ。

ところが企業に採用されるために、もう少しプラスしたいものがある。

それが2つ目。

例えば、あなたがカメラを買おうと思ったとして。

写真が撮れればいいというのが、さっきの最低限のスキルだ。

ただ、それだけでは、ほとんどのカメラが該当してしまい、選べないだろう。

実際にはお店に並んでいるカメラは、それぞれ少しずつ違っている。

デザインがかっこいいものもあるし、電池が長持ちするものもある。

写真の写り方も微妙に違いがあるはずだ。

デジカメのような小ささだが動画も撮れるものもある。

さて、何を選ぶ?

カメラを買いたい人は、その違いを見ながら何を重視するかを考えて購入する。

転職でも、最低限のスキルだけでは、購入されないと思っておこう。

そこで新たな視点を与えるのが効果的だ。

最低限のスキルは当たり前で

今までカメラは写真を撮れるものだと思っていたが最近のデジカメは動画も撮れる。

写真が撮れるカメラを探しにきた人にとっては新たな視点。

こういうのを転職者は企業に対して見せるべきだ。

最低限のスキルはもちろんのこと、それとは別にこういうこともできるんですよ、私はって。

これもきちんと証明する。

根拠を示す必要がある。

最低限のスキルと、それプラスで何ができる人なのかを伝えよう。

企業が求める人物像をなぞっただけでは物足りない。

企業側が考えていなかった視点を示してやると、もっとあなたは魅力的になるのだ。

できれば最低限のスキルは、もうそんなの当たり前という雰囲気を出したいのだ。

私はもっと高い次元で物事を考えているというような感じ。

その方が頼もしく見える。

そして、さらに他とは違う。

こんなこともできるんだから、絶対に私を採用することは得なのだと思わせるのがいい。

2つを意識すること。

意識して何をするのか。

面接でしゃべるのではない。

職務経歴書を作る。

どうでもいい経歴をズラズラ書いていても意味がない。

職務経歴書は自分という人間が、採用する企業にとって、十分価値のある人間だという証明である。

求めていることはもちろんできるに決まっている。

しかも、こんなこともできるんだから、絶対にいいでしょ?という感じで書いてください。

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