職務経歴書はどのくらいの量を書く?経歴から何を抜き出すかの基準は何?

      2017/06/09

職務経歴書はどのくらい量を書く?大事なのは経歴から何を抜き出すか。

職務経歴書は1枚?2枚?

職務経歴書に書く内容をどれぐらいにするべきかと悩む人がいる。

たしかに履歴書と違い、職務経歴書は自由な書式で作ることになる。

だから、イメージするのが難しいのも事実だ。

一見細かいことのようにも思えるが、これは正しい悩みだと思う。

こういう所に気を使えることは、転職者にとって、とても大事なことなのだ。

さて、職務経歴書はどのくらいのボリュームが良いのか。

だいたい転職マニュアル本によると、1枚か2枚と言われる。

まあ、そんなことはわかってるのだろう。

問題なのは、1枚についてどのくらい文字数を書くのかということになる。

つまり、職務経歴書全体の量。

目いっぱい真っ黒な職務経歴書は読む気がしない

やっぱり職務経歴書は、1つの「書類」であることを忘れてはいけない。

書類は読む人があるからこそ作るものだ。

読みやすいものであることが良い書類の第一条件である。

転職者の中にはA4用紙1枚をビッシリ文字で埋め尽くす人がいる。

それ、読みたい?

そんな書類は誰も読みたくない。

スカスカでもいけないわけだが、それよりも真っ黒な書類はイメージが悪い

少なくとも紙の2割ぐらいは白い方が読みやすいのだそうだ。

それにしても、なぜ、文字で埋め尽くされた職務経歴書が作られるのか

おそらく、アピールしたいのだろうと思う。

何をそんなにアピールしたいのか。

転職でアピールする所は違う

転職したい、採用されたいと思えば思うほど自分をアピールしなければいけないと思いがちだ。

そして生まれるのが真っ黒に文字が並ぶ職務経歴書。

その職務経歴書で何を相手の企業にアピールできるのか。

書いた人が期待しているのは自分の経験やスキルをアピールしたいのだろう。

職務経歴書なんだから、経験をアピールするのが当然?

いや、これは間違いだ。

アピールするべきところが間違っている。

職務経歴書でアピールするのは、自分がこんなにすごい経歴があるということではないのだ

なぜなら、そんなことを聞きたいと思って相手は職歴書を読んでいない。

では、何をアピールするべきなのか。

あえて言うならば、自分はこんなに相手の事を考えられる人間だということ。

もっと言えば、別にアピールする必要なんてない。

アピールすることに一生懸命な人は職務経歴書の役割を見失っている人だ。

職務経歴書の役割については、他の記事で書いているのでぜひ読んで欲しい。

面接での沈黙の効果を考えてみよう

面接ではしゃべり過ぎが良くないと言われる。

相手に話させる暇もなく、しゃべる人は面接では必ず落とされる。

当たり前だ。

面接は会話であって、演説でも公演でもないのに。

逆に面接で有効と言われるものの1つに沈黙がある。

営業でも同じように沈黙が効果を発揮することがある。

沈黙することで、相手に考えさせる時間を与えるのだ。

それでは、職務経歴書の話に戻ってみる。

職務経歴書もやはり会話である。

書いた自分がいて、読む相手がいる。

相手にどれだけの情報を与えられるかが大事なのではない。

この職務経歴書を書いた人がどんな人かを想像させる時間も必要だと言える。

むしろ、そっちの方が大事ではないだろうか。

そういう意味では、情報ばかりを与えるのではなく、面接で言う沈黙も効果があるのではないだろうか。

職務経歴書は1つではない

職務経歴書に何でもかんでも書こうとするのはちょっと違う。

その発想は1つの紙に自分の全部をまとめようとすることからやって来る。

全部なんて、もともと無理な話だ。

自分を小さく見すぎではないか?

あなたの経歴は、用紙1枚か2枚におさまるような経歴ではないはずなのだ。

かと言って、経歴をすべて書き出して、それを要約することでもない。

自分の経歴の中で、どの経歴を書くかが大事だと言える。

何を抜き出すのか。

それが職務経歴書のすべてだと言ってもいい。

そして、抜き出す技術こそが、職務経歴書の書き方の最も重要で難しいところなのだ。

あなたなら何を抜き出すか。

最も輝かしい経歴?

一番思い出に残っている経歴?

そんな自分の視点はどうでも良い。

一番大事なのは、相手が欲しい経歴だ。

どんな経歴を持っている人を採用しようとしているのか。

その研究をしっかりやって、相手の欲しがる経歴を抜き出すのである。

抜き出した経歴は、相手があなたをイメージするための沈黙とともに紙に書かれるべきである。

 - 応募・書類選考のコツ