【2020年】半導体業界の求人の傾向と転職について。今は転職のチャンス?

求人を探す1つの方法が転職サイトを利用する方法です。転職サイトには半導体関連の求人はどのくらいあるかご存知でしょうか。

まずは半導体と転職というキーワードで、現状を見てみましょう。また、転職の際に気になる年収も見てみたいと思います。

さらに、求職者がどうやって企業へアプローチするべきか、転職活動を進めるべきか、効率的で、採用される確率の高い方法に迫っていきます。

2020年に転職を希望される方は、ぜひご覧ください。ここで利用しているデータは2020年3月の正社員を対象にしたものです。

2020年の半導体メーカーの求人の現状と傾向

2020年の3月時点でのデータをもとに半導体メーカーの求人を少しだけ細かく見てみます。

2020年の半導体メーカーの求人数は増加!

2020年3月時点で、主要な転職サイト(DODA、マイナビ、リクナビ、@type、エン転職)で半導体メーカーの求人情報を探してみました。どのくらいあったと思いますか?

合計で4150件もあったんです。(それぞれの転職サイトごとにかなり差がありますので、それはまた後述。)

けっこう多いなと思うのではないでしょうか。実は昨年と同じ数字でした。増えてはいませんが、減ってもいません。 求人数の多い傾向が3月までは続いています。

上のグラフをご覧ください。求人の件数は前年と同じ。 ただ、2016年と比べれば倍ぐらいに増加しているんですね。

2020年の初めまでは、転職市場は活発だったと言えます。その後にコロナがやってきたということになります。

転職サイトの求人は同じ企業が同じようなもの(何が違うのかわからない複数の求人)を出していることもあるので、これはのべ件数になると思います。

とは言っても、同じように検索した求人の件数が去年より増えている。 転職市場はまだ冷めているわけではないようです。

半導体メーカーの求人で提示されている年収

半導体メーカーが出している求人ではどのくらいの年収が提示されているのでしょう。転職するときには気になりますよね。次のグラフをご覧ください。

転職時の年収は年齢や経験によって決定するケースが多いと思いますが、求人票には基本の額が提示されているわけで、参考にはなるでしょう。

最も多かったのは、700~999万円の年収を提示している求人です。次に多いのは500~699万円です。 このグラフは5つの転職サイトを合計した数字ですので、各サイトごとに特徴があります。違いは後述します。

半導体メーカーの求人の地域別の比率

次に転職サイトの半導体メーカーの求人を地域別に見てみましょう。

関東での求人が最も多く、約半数が関東を勤務地にしている求人だということがわかります。とくに東京が多くあります。

転職サイトが扱う求人は関東が中心なので、この地域差はどの業種でもほぼ共通しています。

職種別の比率

職種別に見たのが、下のグラフです。

半導体メーカーなわけですから、技術職での求人が多いことが予想されますね。エンジニアが求められているのは事実です。 約7割が技術職の求人でした。

未経験歓迎の求人の比率

転職者の中には経験を優遇して欲しい人、逆に未経験者を歓迎して欲しい人がいると思います。半導体業界ではどうなのでしょうか。

その参考として、転職サイトにある「未経験者歓迎」の求人数に着目してみます。

未経験者歓迎の求人は全体の20%程度しかありませんでした。技術職が多いと先ほど言いましたので、これぐらいが妥当かなという感じがするわけですが、意外な事実があります。

5つの転職サイトを見てみると、大きな差がありました。これについては後述します。

どんな求人が出ている?

実際にあった半導体関連の求人を4つ見てみます。

例1 (DODA)

仕事内容 半導体製造を行う企業の技術職の方に、技術に関する提案業務など
給与 年収430万円~630万円
求める人材 営業経験+半導体に関する知識をお持ちの方

例2(マイナビ)

仕事内容 世界的な海外メーカーに納品する半導体製造装置の製造・改造業務
給与 年収450万円
求める人材 何らかの製造関連業務の経験者、なくても全然OK

例3(リクナビ)

仕事内容 半導体製造装置の開発や製品化における設計に関する業務
給与 月給21万円以上
求める人材 機構設計、CADの経験、装置開発に携わりたい志向を持ち、技術開発にチャレンジしたい方

例4(リクナビ)

仕事内容 回路設計、デバイス/プロセス/設備の開発等
給与 年収例・600万円
求める人材 半導体業界経験者での経験・スキルがある方、半導体関連の研究実績、スキルがある第2新卒者も歓迎

これらは実際に転職サイトにあった求人です。求人にもそれぞれの特徴があるんですね。求人を見るときは違いを意識して見てみると、どの求人が採用意欲が強いのかがわかってきます。

ざっと見てみますと、半導体に関して言えば、マイナビはちょっとずれているものが多いなという印象です。DODAとリクナビが具体的な求人が多いように思います。

ここまで、半導体業界の転職市場の現状や傾向を見てきました。さて、ここからがいよいよ本題です。実際に転職する場合の戦略を考えてみましょう!

半導体メーカーへの転職戦略

ここからはどうやって求人を探すかという具体的な話です。転職がうまくいくかどうかは、どれだけ自分と仕事がマッチするかですよね。そこには戦略が必要です!

どんなに経験豊富な方でもそれが必ずしも求められているとは限りません。要は自分を必要としている求人を見つけることが一番です。

転職サイトの求人数の比較

転職サイトで求人を探す際、気をつけたいことがあります。それは、どこで探すかによって、どんな求人が多いのかといった違いがとても大きいことです。 まずは求人数を見てみてください。

DODAが多いようです。上の3つのサイトでは増えていますので、この3つで探すべきです。それにしてもDODAが圧倒している印象ですね。(これは人材紹介の求人が含まれるからです)

転職サイトごとの年収の比較

それぞれの転職サイトごとに、求人で提示されている年収がどのくらいかを表したグラフです。

だいぶ違うのがわかると思います。マイナビはさっきも言ったように、半導体に関係ないものも多いので無視して、DODAとリクルートを見てください。 全然違いますよね。

これが転職サイトの違いでもあります。もう1つ見てください。

転職サイトごとの未経験者歓迎比率

もう1つ、未経験者歓迎の求人比率です。実はこれもだいぶ差があります。探すところを間違えてはいけないわけです。

違いがわかりますよね。DODAは99%の求人が未経験者を歓迎していないのです。実際にはどうかわかりませんが、DODAは全般的にそうなんですね。DODAは経験者を転職させたいのです。

リクナビやマイナビは半数以上、typeは未経験歓迎が約半分ぐらいありますね。

ここまで、まとめてみます。主な求人サイトの中で、候補になるのはDODAとマイナビとリクナビです。これは求人数からわかりますよね。

ですが、給与面と経験の要否の違いがあるんですね。この違いは何でしょうか。

DODAは経験者を必要としている。リクナビはどんな人でも使える。マイナビは若い人向け。簡単に言うとこのようになると思います。こういった違いがわかってから求人を探してほしいと思います。自分とマッチする仕事があるかが大事なんです。

求人の質で見るとどうなる?

ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。

やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。

次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
です。

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