【2020年】広告業界の転職!マスコミ関連の求人は増加している!
広告業界大手の電通の2019年度(12月)の決算資料によれば、売上高は1兆478億円。
これは前年の1兆185億円よりも2.9%増加しています。営業利益は8.1%減です。 広告業界は決して悪い状況ではないように見えますが、2020年については新型肺炎コロナウイルスの感染拡大を懸念しています。
では転職市場はどうでしょうか。2016年は転職者が久々に300万人を超えました。その後も増えて、2019年には350万人を超えました。 過去最高の水準です。
問題は広告業界の求人がどうなのかですよね。電通や博報堂だけが広告業界ではありません。もっと裾野が広い業界です。
ここでは広告業界への転職について見ていきたいと思います。どうやって求人を探すべきか、さらにどうすれば、より効率的に転職が実現して、よい条件で採用されるのか。
広告業界の現状、2020年の求人の傾向を知ってから、転職活動を行うことをおすすめします。
<目次>
2020年の広告業界の求人の現状と傾向
2020年の3月時点でのデータ(正社員のもの)をもとに広告業界の求人を少しだけ細かく見てみたいと思います。
2020年の広告業界の求人数は増加!
2020年3月時点で、主要な転職サイト(DODA、マイナビ、リクナビ、@type、エン転職)で広告業界の求人情報を探してみました。どのくらいあると思いますか?
なんと3,938件もあるんですね。ただし、それぞれの転職サイトごとにかなり差がありますので、それはまた後述します。
3月という時期は他の月に比べても求人が多い時期になりますが、約4000件もあるというのは多いなと感じるのではないでしょうか。ちなみに前年と比較するとこんな感じです。
前年の3月、同じように調べると10712件でしたから、かなり増えていることがわかります。2017年の3月と比べると倍になっています。
広告業界はかなり転職サイトに掲載される求人が多くなっていると言えますし、何より中途採用に力を入れている企業が多くなっているのでしょう。
転職サイトの求人は同じ企業が同じようなもの(何が違うのかわからない複数の求人)を出していることもあるので、これはのべ件数になると思います。
とは言っても、同じように検索した求人の件数が去年より増えている。 転職市場は決して悪くないわけで、それは広告業界にも言えそうですね。
広告業界の求人で提示されている年収
転職する時には年収のことは気になりますよね。そこで、転職サイトにある広告業界の求人の給料を見てみました。どのくらいの年収なのでしょうか。下のグラフをご覧ください。
ほとんどの場合、年齢や経験によって決定するケースだと思いますが、求人票には基本の額が提示されているわけで、参考にはなると思います。
500〜699万円、700~999万円の年収を提示している求人が多く見られます。 以前は300~499万円が多かったのですが、広告業界は少し上がってきているような気がします。。
ただ、1000万円超のハイクラスの求人もあり、5サイトの合計では1433件ほど見られました。
広告業界の求人の地域別の比率
転職サイトには全国の求人が掲載されていますが、地域的なかたよりがあることも事実です。広告業界の求人はどうなっているでしょうか。
かなり関東への集中が見られるようです。特に東京です。東京都内を勤務地とする求人が全体に占める割合はかなり高いです。 これは広告業界の特徴でもあります。広告業界に転職するなら東京に行くのがいいとなります。
また、そもそも転職サイト自体が関東を中心にしたものが多いので、この結果はどの業種でもこのようになります。 ただ、広告の場合は、東京への一極集中度合いが強いのです。
職種別の比率
職種別に見たのが、下のグラフです。
広告業界の企業が出す求人の約3割は営業職の求人だというのがわかります。
※ちなみに、Web関連の求人は含まれていません。Web関連はこちらです。
未経験歓迎の求人の比率
次に未経験者を歓迎している求人です。
転職というと、これまでの経験やスキルが重要だと思われがちですが、そういった求人だけではなく、未経験者でも採用しますと積極的に宣言している求人もあります。それが未経験者歓迎の求人です。その比率を見てみます。
グラフを見るとわかるように、だいたい2割しかありません。 実は数年前までは未経験者歓迎の求人は約半分ぐらいありました。 これは業界未経験者です。少し変わってきたようにも思えます。
どんな求人が出ている?
実際にあった広告業界の求人を4つ見てみます。
例1 (DODA)
仕事内容 | グルメサイトの企画提案営業、売上UPの課題を抱える店舗に対して、サイトの様々な機能を活用した企画提案業務 |
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給与 | 700万円 |
求める人材 | 営業としてスキルアップしたい、素直で前向き、人の話をきちんと聞けるなど |
例2(マイナビ)
仕事内容 | 自社開発したシステム(プッシュ通知システム・予約システム等)を店舗や企業に提案 |
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給与 | 400万~700万円 |
求める人材 | 好きな場所で働きたい、夢を実現したい、人より多く稼ぎたい、負けず嫌い、レベルアップしたい |
例3(リクナビ)
仕事内容 | チラシ、リーフレット、フリーペーパーなどの制作、担当営業とタッグを組み、 取材・制作・プレゼンなどを担当 |
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給与 | 月給25万円以上+各種手当 |
求める人材 | Illustrator・Photoshopでのデザイン制作経験、チームワーク・コミュニケーションを大切にするなど |
例4(リクナビ)
仕事内容 | 通販化粧品・健康食品等のチラシ、カタログ、会報誌等の企画・デザイン・ディレクション |
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給与 | 月給23万~35万円 |
求める人材 | デザインワークの実務経験2年以上、社会人経験10年未満、コミュニケーション能力に自信のある方など |
これらは実際に転職サイトにあった求人です。それぞれの特徴があるのがわかるでしょうか。私は中途採用の求人は4つのパターンに分かれると思っています。 どの求人に応募すべきか、求人を見るときは「違い」を意識して見てみると、採用意欲の強さや採用されやすさがわかってきます。
ここまで、2020年の広告業界の求人の現状や傾向を見てきました。さて、ここからがいよいよ本題です。実際に転職する場合の戦略を考えてみましょう!
広告業界への転職戦略
ここからはどうやって求人を探すかという具体的な話です。転職を成功させるにはどうすればいいでしょうか。それは自分と仕事がマッチすることです。これが一番大事。
採用されるか、採用されないかの分かれ目は、どれだけマッチしているかです。働き始めた後にまで関わってきますしね。要は自分を必要としている求人を見つけることが大切です。
転職サイトの広告業界の求人数の比較
これまで見てきた主要な5つの転職サイトの求人には特徴があります。それを見る前に、全体数を見てみましょう。
最初に見たように、全体では前年よりもかなり求人数が増加していたわけですが、 上のグラフでわかるように、転職サイトによっては減っているものもあります。
増えているのが目立つのはDODA、リクナビNEXTです。今、転職するなら、このどちらかでしょうね。 エン転職は、最近知名度は上がっていますが、件数はまだ少ないのが実態です。
さて、これらのデータを見て、DODAがいいんじゃないかと思う所ですよね。だけど、まだ待ってください!
もう少し見ていただきたいデータがあるんです。
転職サイトごとの年収の比較
それぞれの転職サイトごとに、求人で提示されている年収がどのくらいかを表したグラフです。
だいぶ違いますよね。DODAが高めの傾向になります。実はこの傾向は他の業種でも似ています。給料が高く提示されているということは、つまり、経験者を欲しがっている求人が多いということなんですよね。
転職サイトごとの未経験者歓迎比率
もう1つ、未経験者歓迎の求人比率です。実はこれもだいぶ差があります。探すところを間違えてはいけないわけですよね。
DODAは年収が高いと同時に、未経験者歓迎の求人の比率は最も小さく、ほとんど出てきません。
こんなに少ないとも思えないのですが、DODAの特徴でしょう。未経験ということをあまり意識していない転職サイトだということですね。
逆にマイナビは86%もあります。ほとんどの求人で経験をそこまで重視していないということでしょう。
ここまで、まとめてみます。主な求人サイトの中で、仕事の数が多かったのはDODA、マイナビ、リクナビです。ですが、給与面と経験の要否の違いがあるんですね。この違いは何でしょうか。
DODAは経験者を必要としている。マイナビは若い人を求めている。簡単に言うとこのようになると思います。ではリクナビはどうでしょうか。エン転職はどうですか?
こういった違いがわかってから求人を探してほしいと思います。自分とマッチする仕事があるかが大事なんですからね。
求人の質で見るとどうなる?
ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。
やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。
次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
です。