旅行・ホテル業界の求人データ 転職したら給料(年収)は?経験が必要?

2020年、旅行業界への転職はどうでしょうか。

一般的に転職サイトなどでは、旅行・ホテル業界として分類されています。JTBなどの大手ばかりではありませんよね。中小企業も多く存在する業界です。

JTBの決算では2019年は増収、増益でした。HISも売上は大きく伸びています。 問題は2020年のコロナの影響でしょう。旅行を控える人が多くなりました。

転職市場全体は好調でした。 2019年には年間350万人の転職があったそうです。過去最高の水準です。 2020年も、この傾向は続くと見られましたが、やはりコロナの影響が出てくるでしょう。

旅行・ホテル業界は、特にコロナの影響が大きい業界で、先行きがまったく見えません。 この業界の転職はどうなのでしょうか。いくつかのデータで確認してみたいと思います。

2020年、旅行・ホテル業界の求人数は?

DODA、リクナビNEXT、マイナビ転職、エン転職といった言葉を聞いたことはあるでしょうか。これらは転職サイトというものです。求人情報がたくさん集まっているサイト。

そこで、旅行・ホテル関連の求人(正社員のみ)を探してみます。どのくらいあるでしょうか。

2020年の3月のデータですが、4つのサイトの合計で1246件出てきました。DODAにもリクナビNEXTにも載っているようなものもあって、重複もありますが、約1200件はあるんですね。多いと思いませんか?

この数字を、前年と比べてみると、以下のようになります。

2016年~2019年は増加していました、2020年になると少し減っています。 同じように前年より減っている業種はあまり多くありませんから、旅行業界の特徴の1つと言えます。

旅行・ホテル業界の年収はどのくらい?

次に年収を見てみます。これは働いている人のデータではありません。求人情報の中で提示されている年収です。

最も多いのが466件で、300〜499万円の年収が提示されている求人です。 その前後で300万円未満の求人や500〜699万円の求人も多くあります。このあたりが相場と言えます。

年収1000万円での転職は、だいぶ可能性が低くなるようです。

旅行・ホテル業界の地域別の求人数は?

転職サイトにある旅行・ホテル業界の求人は、全国のものです。ですから、約1200件の求人があったとしても、その全てに応募できるわけではありませんよね。

そこで、どの地域にどのくらいの求人があるのかを見てみました。以下のグラフをご覧ください。

比較的件数の多いDODAのデータを元にしています。 関東地方の求人が最も多く、次が関西地方です。

都道府県別に見ると、東京や大阪が多くなっています。このように都市に集中するのも転職サイトの特徴ではあります。

どんな職種が求められている?

今度は職種についてです。これもDODAとリクナビNEXTのデータです。

営業職、技術職、企画・管理職、事務職と分類していますが、最も多かったのが事務です。次が技術職でした。

具体的にはどんな求人がある?

旅行・ホテル業界では具体的にはどんな求人が出ているのか。実際に転職サイトにあったものを4件だけ挙げてみます。

例1 (DODA)

仕事内容 訪日する海外ゲストに対し、高級車にて観光名所へのご案内、ショッピングなどのツアー同行、送迎
給与 月給26万円以上
求める人材 第二種普通自動車免許、英語・中国語・韓国語などの語学力、接客・サービス業の経験、コミュニケーション力がある方

例2(マイナビ)

仕事内容 フロント(接客・予約・会計・施設管理など)、客室および共用部の清掃・修繕、ホテル内の設備点検など
給与 月給19万6,000円以上
求める人材 ホテルスタッフの経験、数値管理やマネジメント経験、おもてなしの心を大切にする、相手を気遣うことができる方

例3(リクナビ)

仕事内容 館内での予約受付・対応、旅行代理店や一般企業に訪問し、宿泊プランをご提案
給与 月給25万円~30万円
求める人材 丁寧な接客ができる方、営業職や旅行業界の経験がある方

例4(リクナビ)

仕事内容 トラベルサロンなどの旅行カウンターで国内・海外ツアーのご提案、プランニング、ツアーや航空券・ホテルなどの予約
給与 月給17万8000円以上
求める人材 旅行関連会社でのカウンター実務経験者優遇、旅行関連会社の実務を経験された方

このような求人があるんですね。やってみたいと思うような仕事はあるでしょうか。新卒採用とは違い、中途採用では、企業が求めているものと、転職者が持っている経験やスキルがどれだけ一致するかが重要になります。

採用されるかどうかは、いかにマッチするかなんですね。

未経験でもできる仕事はどのくらい?

旅行・ホテル業界は、主にサービス業に含まれます。サービス業では未経験者でも積極的に採用する傾向が強く見られます。

サービス業全体ではおよそ70%の求人で未経験者歓迎となっています。では、旅行・ホテル業界ではどうでしょうか。

58%の求人で未経験者歓迎となっていました。業界の経験がなくても応募できるのが6割以上。 これは異業種からの転職には心強いのではないでしょうか。

逆に33%は経験を必要としているということですから、経験を活かして年収を上げたい人にも十分チャンスはありますよね。

ここまで、旅行・ホテル業界の求人の傾向を見てきました。だいたいわかったところで、もっと具体的に、考えてみましょう。あなたが転職するとして、どこでどう求人を探すべきかです。

旅行・ホテル業界への転職は、どこで求人を探すべき?

転職する人はどこで求人を探しているのでしょうか。

ハローワークにも求人雑誌にも、もちろん転職サイトにもある。とにかく、たくさんの仕事があります。そして、誰かが、その求人に応募して、実際に転職を実現しているわけです。

ただ、すべての人がうまく採用にこぎつけられるわけではありません。それに、転職後の仕事や待遇が思い描いていたものではなかったということもあり得ます。

何が違うのかが問題です。それはどこで探すかの問題が大きいと思います。

先ほど、年収のことや未経験者歓迎のことを書きましたが、もうちょっと詳しく見ていきます。

転職サイトごとの違いに注目!

2020年の3月のある日、4つの転職サイトには974件の求人がありました。では、4サイトだから、約250件ぐらいずつあるのかと言えば、そんなことはありません。下の図をご覧ください。

旅行やホテルの仕事は、マイナビとDODA、リクナビNEXTに多いことがわかります。 エン転職で探すというのはだいぶ不利になりますよね。 これだけなら簡単です。ほかで探してみればいいだけです。

年収や求められる経験にも違いがある!

年収や経験も同様です。同じ業界の求人なら、だいたい同じぐらいの給料なんだろうと考えるのは、違うんです。

上の図は転職サイトごとの旅行・ホテル業界の求人の年収を表しています。差がありますよね。リクルートはちょっと区切り方が違うので、低くなってしまっていますが、DODAとマイナビを比べてください。明らかに違うんです。

経験も見てみましょう。

DODAとマイナビで全く違いますよね。これはどういうことを考えなければいけないでしょうか。あなたが転職する時にどこで仕事を探すべきかに大きく関わってきます。

DODAは経験者を高い給料でも採用したいというのが一般的なのです。マイナビは若い人を採用したい。これが転職サイトごとの特徴と言えます。

この違いがわからないと、なかなか採用されなかったりするんですね。

では、旅行・ホテル業界では、どの転職サイトを使うべきか。ぜひ考えてみてください。みんな同じではありませんよね。これまでの経験によって、年齢によって、また、今回の転職でどうなりたいのか。

こういったことを考える人は多いと思いますが、その条件で求人を探すのではなくて、まずはどこで探すべきかを考える必要があるわけです。

そうすれば、採用されやすく、長い転職活動で疲弊することもなく、入社後の仕事も順調にいくのです。

どこで探すべきかをぜひ考えてみてくださいね!

求人の質で見るとどうなる?

ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。

やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。

次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
です。

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