【2020年】精密機器業界、転職はチャンス？転職に失敗しないための情報

精密機器メーカーへの転職を希望されている方は、どこで求人を探していますか？

求人を探す１つの方法が転職サイトを利用する方法です。その転職サイトには精密機器関連の求人はどのくらいあるか知っているでしょうか。

ここでは精密機器に関連する企業から出されている中途採用の求人について、まず現状を見てみたいと思います。気になる年収も見てみたいと思います。

さらに、求職者がどうやって企業へ応募するべきか、もっとも効率的であって、採用される確率の高い方法も紹介したいと思います。

精密機器業界への転職を希望する方は、ぜひご覧ください。ここで利用しているデータは2020年3月の正社員を対象にしたものです。

2020年の精密機器メーカーの求人の現状と傾向

2020年の3月時点でのデータをもとに精密機器メーカーの求人を少しだけ細かく見てみたいと思います。

2020年の精密機器メーカーの求人数は増加！

2020年3月時点で、主要な転職サイト（DODA、マイナビ、リクナビ、type、エン転職）でメーカーの求人情報を探してみました。

なんと2917件もあります。（それぞれの転職サイトごとにかなり差がありますので、それはまた後述します。）

約2917件もあるわけですから、かなり多いように感じると思います。さて、この件数を過去の年の同時期と比較してみるとどうでしょうか。

上のグラフをご覧ください。2016年から見ると4年後の2020年にはだいたい倍ぐらいに増えています。

ただ、前年の2019年よりは減少していることがわかります。まだ2020年の3月ですから、コロナの影響が本格的に出る前の時点です。

転職サイトの求人は同じ企業が同じようなもの（何が違うのかわからない複数の求人）を出していることもあるので、これはのべ件数になると思います。

とは言っても、同じように検索した求人の件数が去年より増えていることは確かです。

精密機器メーカーの求人で提示されている年収

転職で気にされる人が多い年収の話です。精密機器メーカーが出している求人ではどのくらいの年収が提示されているのでしょう。次のグラフをご覧ください。

ほとんどの場合、年齢や経験によって決定するケースだと思いますが、求人票には基本の額が提示されているわけで、参考にはなるでしょう。

最も多いのは、500～699万円の年収を提示している求人です。次に多いのは700～999万円です。 このグラフは５つの転職サイトを合計した数字ですので、各サイトごとに特徴があります。違いは後述します。

精密機器メーカーの求人の地域別の比率

次に転職サイトの精密機器メーカーの求人を地域別に見てみましょう。

これはDODAにある求人のデータですが、最も多いのが関東。おもに東京で東京だけでも480件もありました。 関西、東海と続きますが、都道府県別で見ると、愛知と大阪が多いので、都市への集中が見られます。

そもそも転職サイト自体が関東を中心にしたものが多いので、この結果はどの業種でもほぼ共通しています。

職種別の比率

職種別に見たのが、下のグラフです。

精密機器に関する仕事の求人なわけですから、技術職での求人が多く、エンジニアが求められていることがわかりますね。

営業職、事務の仕事もありますが、企画などの仕事は少ないようです。

未経験歓迎の求人の比率

異業種から精密機器の業界に転職する場合は経験の有無が気になるところですよね。逆に、経験を必要とされている仕事を希望する人もいると思います。

その参考として、転職サイトにある「未経験者歓迎」の求人数に着目してみます。

業界の未経験者でも歓迎するとしている求人の比率は、22.7％ですから、こうして見ると少ないように見えますよね。 ですが、これも転職サイトごとにかなり違いがあるんです。

未経験者歓迎の求人が80%近くある転職サイトもあるわけで、自分に合った所で仕事を探さないと、せっかく応募しても採用されにくくなります。

どんな求人が出ている？

実際にあった精密機器関連の求人を４つ見てみます。

例１ （DODA）

仕事内容	光学製品（産業、監視用レンズ、双眼鏡・望遠鏡など）の設計・開発・生産管理
給与	年収・450万円
求める人材	理系出身でモノづくりが好きな方、生産管理などの経験がある方

例２（マイナビ）

仕事内容	センサー技術を活用したい企業に対して、企画・デザイン・製品化・プロモーションまでのコンサルティング
給与	月給21万円以上
求める人材	商品企画・サービス企画・事業企画・マーケティングの経験、人工知能・ロボット技術の知識（必須ではない）

例３（リクナビ）

仕事内容	フラッシュメモリの先端プロセス技術、新規デバイスの開発
給与	月給21万円以上
求める人材	大学卒以上、半導体プロセス技術開発の経験ある方（製品分野不問）

例４（リクナビ）

仕事内容	ユーザーニーズに応えた自動化・省力化機器の材料加工、部品製作、組立、試運転・据付など
給与	月給18万6000円以上
求める人材	モノづくり・動くモノに興味があるなら経験・資格は問いません。熱意や意欲を重視いたします。

これらは実際に転職サイトにあった求人です。それぞれの特徴があるんですね。求人を見るときは違いを意識して見てみると、どの求人が採用意欲が強いのかがわかってきます。

ここまで、精密機器業界の転職市場の現状や傾向を見てきました。さて、ここからがいよいよ本題です。実際に転職する場合の戦略を考えてみましょう！

精密機器メーカーへの転職戦略

ここからはどうやって求人を探すかという具体的な話です。転職がうまくいくかどうかは、どれだけ自分と仕事がマッチするかですよね。そこには戦略が必要です！

どんなに経験豊富な方でもそれが必ずしも求められているとは限りません。要は自分を必要としている求人を見つけることが一番です。

転職サイトの求人数の比較

まずは転職サイトごとの求人の数を見てみましょう。先に書いた通りに、これは「のべ」なので、重複する部分はあるのですが、ざっとこんな感じになりました。

主要な５つの転職サイトで見ると、どのサイトでも昨年より増加しています。多いのはDODAです。一部、人材紹介という別のサービスの求人が含まれるのでDODAは多くなります。DODAはメーカーの求人が多く見られる特徴があります。

転職サイトごとの年収の比較

それぞれの転職サイトごとに、求人で提示されている年収がどのくらいかを表したグラフです。

だいぶ違いますよね。関東地方に強いtypeというサイトはエンジニアの求人が多く、DODAと並んで、年収が高めの求人が多いようです。件数は少ないのですが…。

※リクルートは金額の区分が違っているので、だいぶ低めに出てしまっています。

転職サイトごとの未経験者歓迎比率

もう１つ、未経験者歓迎の求人比率です。実はこれもだいぶ差があります。探すところを間違えてはいけないわけです。

これもDODAとマイナビを比べると、全然違います。色が違います。DODAは赤一色、マイナビは青一色に近い。DODAの求人は未経験者歓迎というのがほとんどないことがわかります。

ここまで、まとめてみます。主な求人サイトの中で、DODA、マイナビ転職、リクナビNEXT、typeなら、それなりに求人数があります。ですが、給与面と経験の要否の違いがあるんですね。この違いは何でしょうか。

例えば、DODAは経験者を必要としている。マイナビは若い人を求めている。簡単に言うとこのようになると思います。こういった違いがわかってから求人を探してほしいと思います。自分とマッチする仕事があるかが大事なんです。

求人の質で見るとどうなる？

ここで見てきたのは、あくまで求人の数（量）についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。

やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。

次のページは、
転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視！
です。

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