typeの求人の特徴と強み。向いている転職者はどんな人?

typeという転職サイトは、エンジニアの求人が多いイメージがありますが、実際にサイトに掲載されている求人を見ると、いくつかの特徴が見えてきます。

転職サイトを使って仕事を探す人は多いと思いますが、ほとんどの人は、その転職サイトの特徴を知りません。もっと自分に合ったところで探した方が効率的ですよね。

ここでは、転職サイト「type」の特徴について見ていきたいと思います。

typeとは

typeは株式会社キャリアデザインセンターが運営する求人サイトです。

1997年に設立された会社で、女性向けの転職サイト「女の転職type」も運営されています。どちらも無料で利用できます。

type関連のサービス

typeの転職者向けのサービスは、主に転職サイトと転職エージェント(人材紹介)があります。

女の転職typeが女性向けのサイトであるように、他にもIT業界や営業職に特化しているサイトもあります。

人材紹介のtype転職エージェントは、キャリアアドバイザーと相談しながら、仕事を紹介してもらう形のサービスです。

このページでは、転職サイトのtypeについて書きます。

typeの求人は2,031件、前年のほぼ横ばい

2020年3月のタイミングでtypeのサイトで求人を見てみました。 まずは、全体の数からです。全部で2,031件ありました。

この数字は、前年と同じ時期に比べると、ほぼ横ばい、少し減っている状況です。

代表的な転職サイトと比べると、DODAやリクナビNEXTのように増えているところもあります。 typeはマイナビ転職、エン転職と同様に2020年は少し減っています。

以前から有効求人倍率も上がっていて、求人は多く出てきた時期だったのですが、typeはその波に乗れなかったような印象はありますね。

そもそも、他の転職サイトに比べると、typeは求人数が多いというわけではありません。 現状ではすべての業種をカバーするようなサイトではないわけですね。

typeはIT業界やエンジニアの求人が多い

typeというサイトは、ITに強いのです。下の図を見るとわかる通り、5つの業種の中でもITの求人数だけが非常に多いのです。

比率で見ると、59%がIT業界の求人です。

次に多いのがメーカーですが、10%未満ですからね。 一応はすべての業種の求人があるけど、ほとんどITへ特化しているといった感じではないでしょうか。

全体の求人数やメーカーなど他の業種では他のサイトよりもかなり少ない件数なのですが、 ITではマイナビやエン転職よりは多くなっています。

求人の年収は500~699万円の求人が中心

typeで公開されていた求人の年収に注目してみました。 下のグラフは年収別の求人数を表しています。

年収700~999万円の求人が最も多く、39%を占めています。 次に多いのが34%の年収500~699万円の求人です。

typeの求人の特徴として年収が高めであることが挙げられます。 他のサイトと比較してみます。

それぞれの線が転職サイトを表しますが、どこに頂点が来るのかを見てみてください。 緑の線がtypeで、他の転職サイトに比べると、全体に右側(年収が高い方)に寄っています。

近い形なのが青い線のDODAですが、いくらかtypeの方が右ですよね。

つまり、typeは年収という観点で見れば、かなり高い求人が多いと言うことが言えます。

未経験者歓迎の求人は49%

typeの求人の中で、未経験者歓迎とされている求人がどのくらいあるのかを調べました。 次のグラフは転職サイトごとに、未経験者歓迎の求人の比率を表しています。

typeでは49%の求人が未経験者歓迎です。 DODAよりは高いのですが、マイナビやリクナビNEXTよりは少ない比率です。ちょうど半分。

typeの転職サイトとしての特徴

ここまでのtypeの求人の特徴を踏まえて、typeはどんな特徴の求人が多いと言えるでしょうか。

typeの特徴

  • 全体の求人は他に比べれば少ない
  • IT業界やエンジニアの求人は豊富
  • 年収が高めの求人が多い
  • 未経験者歓迎の求人は半分ぐらい

このような特徴が見られました。

typeは、求人の件数は少ないですが、IT業界の求人の数はかなり多く見られます。

ITエンジニアに特化してはいないものの、それに近い状況であり、IT業界に転職する方には豊富な求人があります。 それから年収が高く、未経験者歓迎の求人は少なめです。

IT業界を中心にエンジニアには魅力の求人がある

年収や経験については、IT業界の求人の特徴が出ているわけですよね。技術職ですから、エンジニアの給料は高めで、やはり実務経験を求める求人が多いのでしょう。

逆に言えば、経験が少ない人にとっては、採用されにくいような求人が多いということです。

IT以外でも経験重視

ただ、ITばかりではなく、他の業界でも概ね同じような傾向が見られるのがtypeなのです。 ITに限らず、年収は高めで、経験者を優遇する求人が多いのがtypeの特徴と言えます。

必要な求人を探しやすい詳細検索

typeで求人を検索するときには、様々な項目が用意されています。他の転職サイトでは見られないような条件を指定できるので、細かいところに手が届く感じです。

例として、フリーアドレス制とか、多角的評価、ノマドワーク可、女性社員5割以上、平日夜土日面接可、ノー残業デーあり、服装自由、オフィス内禁・分煙、バイク通勤可など。他にもたくさんあります。

けっこうマニアックな条件まで指定できるのはtypeの特徴の1つです。

求人の整理の仕方の違い

この検索条件の特徴は「検索のしやすさ」につながるのはもちろんですが、求人の整理の仕方が元になっていますよね。それぞれの企業の求人の違いが、細部まで明確に把握されているわけです。

typeを運営するキャリアデザインセンターという会社は、type転職エージェントという人材紹介サービスも運営しています。転職エージェントは人と企業のマッチングで仕事を紹介しています。

求人の情報が細かく整理されているということは、他のエージェントでは見えていないマッチングが見つかる可能性があるんですね。

ここがtypeという転職サイトのデータからわかる一番重要なポイントではないかと思います。

このようなことが転職サイトの特徴なのです。他の転職サイトにも、それぞれの特徴が出ています。

転職サイトはいろいろありますが、typeは、いい意味で求人に特徴を持たせている貴重な存在だと思います。 業種にも、求人にも強みが見られるので、合う人にはとても使いやすいサービスだと思います。

type転職が合う人、合わない人

上に書いたようなtypeの求人の特徴を踏まえると、どんな人にとってメリットがあるかがわかります。typeを利用すべき人と、利用すべきではない人はどんな人でしょうか。

typeが向いている人

type転職エージェントは何と言ってもIT業界に強いことが特徴でしたね。それから年収や経験の有無についても特徴が出ていました。

リクナビNEXTが向いている人

  • IT企業への転職を希望する人
  • 技術者・エンジニアの人
  • これまでの経験を高く評価してもらいたい人
  • 転職して給料を上げたい人

※上記は当サイト独自の判断でtypeが言っているのではありません。

1つでも当てはまるものがあれば、使ってみる価値はあります。

typeが向いていない人

未経験者歓迎の求人が少なめであるので、そこは意識しておいた方がいいですよね。

リクナビNEXTが向いている人

  • 20代前半の人
  • 未経験の業界を希望する人
  • どこでもいいから早く転職したい人

※上記は当サイト独自の判断でtypeが言っているのではありません。

転職では求人をどこで探すかがとても大事だと思います。 転職サイトもたくさんあり、人材紹介もたくさんあります。

どちらも運営している企業があるわけで、その企業が持っている求人の特徴、それから自分の経験や年齢、希望などを考慮して、サービスを選ぶことが必要です。

typeの特徴的な機能

求人についての特徴は上で見ましたが、typeにはサイトとしての特徴的な機能があります。

スカウト・オファーDM

typeでは、レジュメを登録すると、企業からスカウトを受けることができます。スキルや経験を匿名で登録して、それを見て興味を持った企業がスカウトを送るものです。

スカウトは、レジュメを見て興味を持った企業から来るメール、オファーDMは、スキルや経験が企業の求める条件と合致した場合に届くメールです。

ただ、このスカウトの機能に期待するなら、利用している企業も多くあるリクナビNEXTの方がいいでしょうね。

希望条件マッチング

typeには自動マッチングの機能もあります。例えば、自分の情報を登録しておくと、新着求人が出た場合にメールでお知らせが届いたり、今ある求人の中からマッチするものを一覧化できます。 さらにマッチング度もわかります。

これがスキルマッチング、希望条件マッチング、パーソナリティマッチングと3つ準備さています。 パーソナリティとは人物像のことで、性格や志向が求人と合うかどうかで判別されています。

転職力診断テスト

転職はマッチングで決まります。企業が求めている人材に対して、自分がどれだけマッチするのかが重要なんですよね。

まずは、自分がどんな人間を知る必要があります。これがいわゆる市場価値です。 typeには転職力診断テストがあります。

13万人のデータをもとに、予想年収や内定者数も出るという選択式のテストです。 無料ですので、転職活動の初期に使いたいサービスです。

適職フェア

転職イベントに力を入れているのもtypeの特徴です。適職フェアが開催されていて、主にIT企業やエンジニアを募集する企業が集まっています。

面接が苦手な人には、場慣れするのに使えるのが転職フェアですよね。

typeに会員登録しておくと、適職フェアの開催情報をメールで受け取ることができます。

typeの登録方法

typeに登録するには以下の情報を入力します。YahooID、FacebookIDがある人は、簡単にログインができます。

氏名 姓と名を入力
ログインID メールアドレス(ログインID)とパスワード(半角英数4~20文字)を設定
ログイン方法 「自動でログインする (推奨)」と「 毎回手動でログインする」のどちらかを選択
転職意欲 「積極的に転職活動している」「いいところがあれば転職を考えたい」「まだ積極的には転職活動をしていない」から選択
typeを知ったきっかけを選択 (必須ではない)「Google、Yahooなどの検索結果」「インターネット広告(バナー、メール等)」「駅看板、電車内の広告」などから選択
会員向けサービスの設定 「求人総合転職情報ニュースを受け取る」「スカウトメールを受け取る」「応募歓迎を受け取る」で必要なものにチェックを入れる

入力項目も少なめで、登録は簡単ですね。

スマホの場合

トップページの「新規会員登録(無料)」のボタンをクリックすると、会員登録画面に移動します。

パソコンの場合

画面右上の「新規会員登録(無料)」のボタンをクリックすると、会員登録画面に移動します。

type転職エージェントについて

type転職エージェントは、typeを運営するキャリアデザインセンターの人材紹介サービスです。

typeのサイトと同様に、それほど求人数では大規模とは言えないのですが、やはりITエンジニアには強い転職エージェントです。

IT業界は転職が盛んですから、他にも最近は人材紹介会社が増えています。typeも、その中の1つとして選択肢になると思います。ただし、利用できるのは東京近郊で転職する場合のみですね。

ちなみに、ITの転職支援サービスで有名ところだと、レバテックキャリアなどがあります。

求人の質にも注目!

ここまで、転職サイトのtypeの求人に関して書いてきたわけですが、ほとんどが求人の数をもとにした特徴でした。求人を探すときに大事なことは数だけではなく質もあります。

求人の質について考えたことがあるでしょうか。これもやはり転職サイトごとに違いがあるんですよね。質の違いについては下記の記事を参考にしてください。

おすすめの組み合わせ

typeの求人だけで仕事を探すような非効率なことはしないでくださいね。

転職サイトは他にもありますし、非公開求人も含めて選ぶことができる、転職エージェントを利用することもできます。

他のサービスを組み合わせることで、より自分に合った求人と出会える確率は高まるでしょう。

typeが持つ求人の特徴を考えた上で、組み合わせたときに相乗効果の出るサービスを紹介します。

リクルート

リクルートはリクナビNEXTとリクルートエージェントがあって、10万件以上の求人を持っている最大手です。

typeの2000件の求人と比べたら、かなり可能性が膨らみますよね。

DODA

typeはエンジニアに強いという特徴がありました。同じようにエンジニアの求人を多く持ち、さらに年収も高めで経験者優遇が多く見られるのがDODAです。

まとめ

typeの特徴は、簡単に言うとIT業界のエンジニアに強いサイトです。ITに強い人材紹介会社は、いくつか出てきていますが、これらは人材紹介です。

typeは気軽に使えるし、直接企業に応募ができる「転職サイト」で、それが魅力です。

また、女性向けの転職サイトも運営していて、求人の探し方もユニークな検索が可能になっています。

IT、女性という観点では、使いやすいサイトだと思います。適職フェア、転職力診断テストも転職活動の中で役に立ちますよね。

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