転職サイトと転職エージェントの求人の差とは?非公開求人って何?

転職サイトと転職エージェントのどちらを使うと転職が有利になるかというのは、人によって違います。 このことは別の記事に書いています。

転職エージェントを使うメリットでよく言われるのが、非公開求人があることです。では、非公開求人があると、どんなふうに有利なのでしょうか。

もう少し具体的に見て行く中で、転職エージェントを使うメリットを考えてみましょう。

応募する求人を自分で探すか、誰かに探してもらうかの差だけではない

転職サイトと転職エージェントの違いは何か。自分で探すか、エージェントの人に探してもらうかの差でしかないと思っていませんか?

転職サイトと転職エージェントの仕事の探す人の違い

その違いは確かにありますが、それだけではありません。

求人数の違いに注目!

最も大きな違いは、非公開求人があるかどうかですね。80~90%が非公開求人だと言っている転職エージェントがほとんどです。

転職サイトのように、内容を誰もが見られる求人は、ほんの一部であることがわかります。

転職エージェントの非公開求人の比率

例えば、リクルートエージェントという転職エージェントは10万件以上の求人があるんですね。その中で、公開されている一部の求人があります。

リクルートの説明によれば、75%が非公開だと言っているので、残りの25%は公開しています。25%と言っても、10万件の25%ですから、25,000件もあるということです。

一方、転職サイトであるリクナビNEXTで出てくる求人は8,000件ぐらいです。その数だけでも、転職サイトの求人数よりも多くあります。

リクルートエージェントとリクナビNEXTの求人数比較

それだけ転職エージェントを使うことは数の優位があるということですよね。自分に合った仕事を見つけやすいわけです。

転職エージェントで募集する求人は対象となる人が少ない

ところで、どうしてそんなに転職エージェントが持つ求人の数が多いのでしょうか。それは実際に転職サイトや転職エージェントのサイトで求人を見てみるとわかります。

例えば、リクナビNEXTという転職サイトとリクルートエージェントという転職エージェントの求人を比較してみてください。

実は転職エージェントの求人には、同じ企業のものが目立つんですね。だけど、仕事内容が違う。ちょっとした違いでも、分けて募集しているという点が違います。

それは、狭い範囲で募集しているということ。狭いということは、逆に言えば、応募できる人が限られてしまいます。

転職サイトの場合は、求人を出すごとに企業は掲載料を払わないといけませんが、転職エージェントを使う場合は、採用が決まってはじめて料金が発生します。なので、狭い範囲で複数の求人を出せるわけですよね。

転職者側から見るとどうでしょうか。対象が狭いので、自分に合った仕事が見つかりにくい部分がありますけど、それだけ他の人との競争も避けられるわけですよね。そこに非公開求人に応募するメリットがあります。

採用されるハードルの高さの違い

転職サイトと転職エージェントのハードルの高さの違い

それでは、転職サイトと転職エージェントでは、どちらがハードルが高いのでしょうか。もうおわかりでしょう。転職サイトの方が高いのです。

なぜなら、多くの人が見ているからライバルが多いことになります。非公開で扱われている転職エージェントの求人に応募する方がライバルは少なくなります。

なので、転職サイトで採用されない人はたくさんいます。その人達は、転職エージェントを利用するんですね。この流れが転職サイトにはあるんですね。

リクナビNEXTに登録すると、転職エージェントからスカウトを受けることができます。サイトで求人を探して応募しても採用されない。そこで、転職エージェントからのスカウトを受けている人は大勢います。

企業から見た違いを意識しよう

どちらを使うべきか迷う人に、もう1つお伝えしておきたいことがあります。企業がどっちを使いたいかという点です。

転職活動で最も大事なことは何でしょうか。それは相手のことを考えることなんですね。これができると、採用は近づきますよね。つまり、どんな人が欲しいのかを意識するんです。

そのついでに、転職サイトと転職エージェントでは、どっちが企業にとって楽かと考えてみてください。明らかに転職エージェントの方が楽なんです。

転職者からすると、一番手軽なのは、転職サイトで応募することです。家にいながらできる。応募するというボタンをクリックすれば応募は完了する。

これに比べると、転職エージェントは面談もあったりして、面倒な部分があるのです。ただし、企業にとっては逆になります。

転職エージェントなら、応募者も絞られるので、選考のプロセスも楽ですよね。あなたがどっちを選ぶべきか。相手のことを考えた方がいいんです。相手にとって、楽な方を選んだ方が採用されるためには有利なのです。

転職サイトと転職エージェント、どちらを使うべき?

転職サイトと転職エージェント、どちらを使うべきでしょうか。求人の数は、転職エージェントの方が多いのですが、それは対象を狭くしてたくさん求人を出せるから、これほど差があるんですね。

ただし、実際にどっちが多く採用が決まっているのかと言えば、転職サイトの方が多いのです。求人数は少なくても、使う人が多いからです。 だけど、「採用される率」という意味では、転職エージェントの方が有利になります。

転職サイトと転職エージェントの採用決定数と採用決定率

つまり、どちらが採用されやすいかと考えれば、転職エージェントになるのです。

まとめ

転職エージェントと転職サイトの違いを見てみました。どちらを使うべきかと考えると、転職エージェントの方が決まりやすいわけですね。だけど、実際は多くの人が転職サイトで応募しています。

かなり使っていない人が多いわけで、ぜひ転職エージェントを使うメリットを知って欲しいと思います。

次のページは、
大手の転職エージェントと、中小の転職エージェントの違い
です。

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