ベンチャー企業に入社したい人の転職のやり方

転職を考える時、何をやりたいのかというのは必要だと思います。どんな動機でもいいわけですが、何か方向性がないと、中途採用では弱いんですね。

別に仕事の内容にこだわる必要はなくて、ベンチャー企業で働きたいというのも立派な方向性です。大企業とは違った大変さはあるものの、やりがい、評価のされ方では、ベンチャーは魅力いっぱいです。

転職サイトでベンチャー企業は探せる?

ベンチャー企業に転職しようとしても、意気込みだけだとかなり曖昧で難しいわけですよね。

ある特定の企業に入社したいというのがあればいいのですが、その企業がもし不採用になったら、次にどう動いていいのかわからなくなります。

転職サイトで探してみても、なかなかベンチャー企業だけを検索することはできません。間接的に例えば、成長中の企業とか、従業員の数が少ない企業とか、いくつかの条件を複合した検索をすることは可能ですが、うまく探せない場合も多いでしょう。

面接に進んだりして、その会社の人に話を聞いているうちに、これはベンチャーではないなと感じることもあるはずです。ベンチャーってスピリットですからね。企業の外見だけで判断できません。

そこで、どこで探すのかを考えなくてはいけませんよね。

ベンチャー企業はどこで求人を出す?

ベンチャー企業って、規模もいろいろですけど、ベンチャーに入社するという気持ちがあるのであれば、まだ成長段階の企業の方がいいのでしょう。

まだ組織もいい加減で、行き当たりばったりの感じがある。これぐらいの企業の方がやりがいがありますから。

となると、企業規模はまだ小さいということが言えると思います。ここに注目すると、まず、転職サイトで探すのは難しくなるんですね。

転職サイトで求人を検索してみるとわかるんですが、目立つことって難しいなと感じます。

求人のタイトルなんて、だいたい一緒ですし、目につくのは、大手企業の聞いたことがあるような名前ぐらいなもんです。なので、中小企業はけっこう苦労しています。

転職サイトに求人を掲載するために、月に何万円も出すわけですよね。しかも写真を入れて掲載するような場合は、数十万になることもあります。ここまでやるのは中小企業では難しいわけです。

人材採用のコストも大手にはかないませんから。しかも、会社の名前なんてあまり知られていない状況ですし、どれだけの応募が来るのか、あまり期待できないでしょう。

そこで、使えるのはスカウトという機能なんですね。転職者から応募できる転職サイトでは、逆に企業から転職者に対してアプローチすることも可能です。これがスカウト。

ところが、これも転職者からすると、待っているだけ。しかも、転職サイトによっては、かなりのスカウトメールが届くこともあって、優良な企業の求人も埋もれてしまいます。

こういった状況でも、ベンチャー企業は人を採用しなければいけないわけですから、実は彼らも苦労しているんですね。

ベンチャー企業は、どうやって採用している?

もちろん、転職サイトやハローワークでも求人はあるのですが、なかなか探すのが難しい。ではどうやって、ベンチャー企業が優秀な人を入社させているのか。

それは、人脈というのが最も多いと思います。特に創業期はそうです。社長が過去の仕事仲間に声を掛けたりするわけです。そして、入社した社員がまた他の人に声を掛ける。

こうして、徐々に大きくなって、会社の信用が高まったら、民間の転職サイトを利用することを考える。

こういった方法でリクルートしているのです。なので、転職サイトでいくらベンチャー企業を探しても難しいのではないかと思うんですね。

人脈を作ることから始める?

このようにベンチャーでは人脈によってメンバーを集めています。あなたがベンチャー企業に就職したいのであれば、この流れに入り込まなければいけないんです。

つまり、ないところでいくら探していてもダメで、あるところまで踏み込んでいく。それは人脈を作るということですよね。

もし、あなたが人脈が豊富ならば、知り合いに相談してみるのがいいでしょう。そのほうが、確実性があります。

でも、そんな人脈がないとか、相談するのが嫌ならば、別の方法があります。新たな人脈を作るということですね。

どうやって人脈を作ればいいでしょうか。これは簡単です。そういうサービスがあるからなんですね。それが転職エージェントというものです。

転職エージェントとは

転職エージェントをご存知でしょうか。転職者と企業の仲介をする人材紹介会社のことです。いわゆる転職のプロなんですね。

エージェントは普段から企業に行って、求人を探しています。ですから、世の中の人材の流れには最も詳しいと思います。さらに人とのつながりがないと成り立たない仕事でもあります。

彼らが知っている情報は、転職者にとってはかなり価値があります。こういう人を味方につけることで、ベンチャーに限らず、自分が希望する仕事が見つかりやすくなるのは言うまでもありません。

転職エージェントの利用の仕方の注意点

転職エージェントも大手から中小までたくさんあるのですが、いくつか当たってみるのがいいと思います。それぞれのエージェントがそれぞれの人脈を持っているわけですからね。

重要なのは転職サイトと違って、人がいるということです。転職についての希望を伝えて、それに対する求人を探してくれるというのがメリットです。

ただし、エージェントに任せればいいという考えだと失敗します。失敗とは、例えば、ベンチャーとも言えない企業をどんどん紹介してくるとか、逆にまったく紹介してくれないとか。

こういった場合は、最悪、次のエージェントに切り替えればいいんですけどね。でも、実際は、コミュニケーションのミスだと思います。きちんと伝えて、うまく利用するのが転職エージェント。

これを間違うと、思っていたのと違うことになっていってしまいます。転職エージェントの選び方については別の記事に書いています。

次のページは、
大手の転職エージェントと、中小の転職エージェントの違い
です。

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