中途採用の面接、採用へ近づくために知っておきたいテクニック
2017/07/19
中途採用の面接で聞かれる質問は、何となくイメージができるだろう。
これまでの仕事での経験について聞かれるのが普通である。
仕事の経験を聞かれたとして、それを答えられれば、採用されるのだろうか。
決してそうではない。
面接は、答えられば成功というものではない。
もっと採用につながるために必要なものがあるのだ。
いくつかのテクニックを見ていくことにしよう。
こういうのが、採用に直結しているものなのである。
話す順番
面接で何を話すかを気にする人は多いと思う。
その中でも、単語で答えて終わる質問なら別にいいのだ。
ただ、ある程度の説明が必要な場合は、伝わりやすさを考えて話さなければいけない。
話の伝え方には順番があるということだ。
例えば、仕事のエピソードを聞かれるような場合だ。
どんな仕事で達成感を感じるかとか、失敗したとき、どうやって乗り越えたかとか。
どう説明するだろうか。
何について話すかも、もちろん大事だが、話すときの順番も大事なのである。
参考:
面接で伝えるには聞きやすさが大事!面接での話し方のコツは話す順番だ
本音と建前
面接の相手は親友でも家族でもない。
すべて本音で話すわけにもいかないわけだ。
だから、建前も必要になる。
だが、採用されるためのコツとしては、本音は大事なのである。
なぜなら、本音にこそ、人は共感しやすいからである。
あなたが思うことの多くは、他の社会人だって感じているのである。
本音を言うことは、決して悪いことではない。
ただし、建前と本音がセットでないといけない。
参考:
転職の面接では、本音と建前を使うテクニックで他の応募者に差をつけろ!
転職の面接は本音で!「この人とまた話したい」と思わせられれば合格する
3つの単語
あなたが何かを伝えようとするときに、どうしたら伝わるだろうか。
面接では、しっかりあなたのことを伝えなければいけないのだ。
普通は、丁寧に伝えようとするわけだ。
すると、どうなるか。
長くなる。
長い話は、聞いている方が途中で飽きてしまう。
相手が飽きてしまったら、もう何も伝わらないのである。
話し過ぎは良くないのである。
そこで、参考にしたいのが、政治家の伝え方なのだ。
彼らは3つの単語を使うことがある。
その方が強烈に記憶に残るのだという。
くわしくは、以下の記事を参考にしてほしい。
参考:
転職の面接で強烈に印象を残すテクニック!論理的な話より3つの単語
言葉よりも伝わるものがある
面接では、何を話すかを中心に準備する人が多い。
当たり前だと思うかもしれないが、それだけでは不十分。
相手に良い印象を与える必要があるのだ。
実は、印象を決めるのは、言葉だけではない。
言葉よりも重要なものがある。
最も伝わるのは視覚なのだそうだ。
そして、聴覚が次。
言語はその次で、全体の7%でしかない。
視覚ということは、話すときだけでなく、聞くときだって大事だということ。
参考:
動物のように!?面接では言葉よりも相手に伝わりやすいものがある!
ミラーリング
面接では聞き方も大事なのである。
人の印象は聞いているときに伝わっている。
あなたが何人かの前で話したときに、どんな人なら、いい人だと思うだろうか。
聞き方を見て、判断するわけだ。
面接でも同じこと。
そこで、ミラーリングというものが使える。
相手と同じように、まるで鏡のようにすることである。
面接で具体的にどう使うのかは、下の記事を参考にしてほしい。
参考:
面接での印象を良くする方法、相手の話を聞いているときが大事!
緊張しています
面接で緊張する人は少なくない。
慣れない面接をどう突破するか。
緊張しないようにしようとしていないだろうか。
または、緊張が相手に伝わらないようにと頑張っていないだろうか。
逆の方がいい。
「緊張しています」
と言ったほうが有利である。
その理由は、コミットメントというものが関係する。
くわしくは、以下の記事を見てほしい。
参考:
「緊張しています」が採用につながる?面接で相手の同意を得る方法
質問はありますか?
面接では、何か質問はありますか?と聞かれるのが普通だ。
何を聞くか。
知りたいことを聞けばいいのであるが、知って満足するのは誰か。
自分なのである。
あなたがどれだけ満足しても、面接の通過には関係がない。
合格を決めるのは相手なのだから。
つまり、相手を満足させる。
質問はありますか?と聞かれたら、相手を満足させるチャンスである。
あなただって、面接でこれを聞かれたら、スラスラ答えられるというものがあるはずだ。
得意分野と苦手分野がある。
相手をよく見て、相手の得意分野を質問してやる。
そしたら、相手が満足するのである。
参考:
中途採用の面接で質問すると採用される?どんな事を聞けばいいか
共通の敵
面接というのは、相手が自分を気に入ってくれれば合格になる。
何か正しい答えがあるわけでも、言ってはいけない答えがあるわけでもない。
終わったときに、人間として気に入ってもらえたら成功である。
それは、ファンになってもらうということだ。
ファンを作るのが上手な人が世の中にはいる。
どうやって作っているか。
話の中に、その特徴はあった。
ビジネスや政治の世界で、使われる話術が参考になるだろう。
共通の敵を作ると、聞いている人の共感を生み、ファンにつながるのである。
参考:
面接で自分と相手との共通の敵を作り出すと話が面白くなる!
まとめ
面接でのテクニックをいくつか取り上げた。
これまでの経験やその人が持っているスキルだけで採用や、不採用が決まっているのではない。
もっと大事なところで、決まっているのである。
要するに、相手の心を動かすことが必要なのだ。
どんなに立派な回答をしても、何も響かないのでは意味がない。
むしろ、うまく答えられなかったとしても、面接が終わったときに好印象が残れば採用である。
その印象というのは、実は意識すれば、かなり変わる。
そのためのテクニックがここに書いたことである。
こんなところまで、意識している人は、少ないだろう。
だから、チャンスなのである。
ぜひ、実践してみてほしい。
面接に関する記事:
転職では避けられない面接対策。押さえておきたい基本ポイント!
転職の面接で絶対に準備しておきたい定番の質問とその答え方