中途採用では、何でもできる人は時代遅れ!企業が欲しい人材になるには

      2017/06/14

中途採用で「何でもできます」は時代遅れ!企業が欲しい人材になるには

何でもやります!何でもできます!

その意気込みは、いいことなのかもしれない。

転職の面接で「何でもできます」とアピールしたことはないだろうか。

そうはっきりと言わないまでも、近いことを言ったことは?

それもないと言うなら、できないことや苦手なことを隠したいと思ったことは?

どう表現するかは別として、自分が何でもできる人であることを伝えたい気持ちに大きな違いはない。

その意識は転職者ならば、持ちやすい。

でも、本当にそれが中途採用で有利になるとは思えないのである。

なぜなら、何でもできる人は、もう時代遅れと言ってもいい。

今の企業が求める人材とは

何でもできるというのは、聞こえは確かにいい。

器用そうだし、頼りになる気もする。

ただし、今の時代にはマッチしていないことを覚えておいて欲しい。

今の企業がどんな人を求めているのか。

これを知ることは、とても大事だ。

もちろん、企業が違えば、求める人材像も違う。

1つの企業であっても、募集するタイミングによって、どんな人が欲しいかも変わる。

それでも、全体的なことは知っておくべきだ。

企業が求めているのはどんな人だろう。

それは、何でもできるようなスーパーマンではなく、得意分野を持つ人だ。

今の企業においては、いろんな得意分野を持った人の集合である方が理想なのである。

なぜ、そうなのか。

時代背景を考えてみばわかるだろう。

時代とともに必要な人材も変わる

時代が変われば、企業にとって必要な人材も変わってくる。

何でもできるスーパーマンが、必要だった時代も確かにあった。

でも、時代は変わったのだ。

何でもできるというのは、裏を返せば、浅く広く業務をこなせるという話。

経験などなくても器用な人なら、できてしまうこともある。

ただ、その業務は割と難易度の低い、経験の有無で影響を受けないような業務であろう。

そこがポイントだ。

浅い仕事というのは、今の時代、誰が担当するのか。

派遣社員などの非正規社員が担当する。

あるいは、外注を使う。

もしくは、単純な作業であれば、コンピューターが担当することも大いに増えた。

正社員には、その会社のコアな部分を担当させる。

これが今の企業の実態ではないだろうか。

そうなると、広い分野で活躍できる人よりも、ある分野でのスペシャリストが欲しいわけだ。

もう1つ、時代とともに変わってきたことがある。

かつて、スーパーマンのような人がいることで成り立っていた企業は確かにあった。

中小企業やベンチャー企業では、1人の活躍で企業を支えるほどの業績をもたらすこともある。

以前の世の中であれば、それでもいいのだ。

今はどうか。

あなたと同じように転職をしようとする人が増えた

もう年功序列などという言葉はほとんど聞かれない。

1つの企業で定年まで働く人は相当減ったわけだ。

スーパーマンのような実績のある人は、自分に自信を持っている。

そういう人は真っ先に転職を考える傾向がある。

さて、そのスーパーマンがいなくなった会社はどうなるのか。

弱体化してしまう。

1人に頼ることが危険だということを知るのだ。

そういう組織を作ってはいけないと考えるだろう。

だから、今の企業は1人に頼ろうとしない。

できるだけ、共同で組織的に進める。

こういった時代の変化がある。

その中で、何でもできる人、何でもやります、できますという言葉の価値はかなり低くなっている。

相手が欲しい人になる

中途採用の求人は、企業に何か課題があるからこそ出されるものだ。

どんな課題を解決したいのか。

そのためにはどんな人が必要なのか。

転職者はこれを考えるべきだ。

そして、必要であろう得意分野をアピールする。

これが、今の転職には重要なことだと思う。

何でもできるはマイナス

「何でもできます」と言わないまでも、とりあえずどんなことでもできると思わせたい。

何かできないこと、苦手なことがあると思われたくない。

こんな意識は、時代遅れになっている。

「何でもできます」は、選考の上でマイナスになることを自ら言っているようなもの。

マイナス面を見せまいとして、実は見せてしまっているのである。

意識を変えよう。

不得意な部分、苦手なことは前面に出してもいいのだ。

ただし、それと同時に、得意な部分を絶対に明確にすることだ。

 - 面接のコツ