面接で聞かれる「自己PR」の正解とは?これを知らないから採用されない!

      2018/04/29

自己PRの答え方に間違いが多い理由は、転職活動に必要なものが見えていないから

転職スキルを身に付けること

中途採用や転職で大事なのは何だろうか。

経験やスキルだと書いている本が多い。

私はそうは思わない。

過去の実績も専門的なスキルも、そんなものはいらない。

目立ったものがなくても大丈夫。

最も重要なのは「転職スキル」である。

そんな言葉があるのか知らない。

しかし、そういうものが存在するのは確かだ。

転職が上手な人は、必ずいい転職を実現できる。

逆に転職が下手な人は、どんなに輝かしい過去の実績があっても、転職に失敗する。

だから、転職をしようとするならば、転職スキルを身に付けることが大事と言える。

この考え方があれば、道は大きく開ける。

例えば、面接について言えば、次の記事に書いているようなことがそれである。

参考:
転職では避けられない面接対策。押さえておきたい基本ポイント!

あなたは転職が上手だろうか、下手だろうか。

ここでは主に自己PRをテーマにしたいと思う。

「自分を売り込む」の意味は

転職は自分のことを企業に売り込まないといけないと言われる。

転職スキルを身に付けると、「自分を売り込む」の意味は違って見えてくる。

転職で大事なのは、自分ではない。

相手のことを最優先に考えることだ。

自分は何もなくていいのだ。

もっと言えば、何もない方がいいのだ。

面接や職務経歴書で自分の過去を一生懸命伝えようとするのは間違い。

間違いなので、いい加減にやめたらどうか。

なぜ、間違いか。

自分のことだからである。

転職に必要なものの全ては相手にあると言ってもいい。

企業から見れば、あなたの過去などどうでもいいことだからだ。

個人の過去のことなど、どうでもいい。

それが採用する側の胸の内なのである。

最も大事なのは、うちの会社で何ができるのかということだ。

つまり、将来のこと。

これを知りたいから面接しているわけだ。

面接で良く聞かれる自己PRの質問

面接の受け答えを想像して欲しい。

質問される。

答える。

何を答えるのだろうか。

例えば、「自己PRしてください」と言われることは面接ではよくある。

何をどう言えばいいのか悩む人は多い。

ある人は、正解などないからありのままを言えばいいという。

本を参考に自分の言葉で書いてみて、暗記していく人もいるだろう。

ほとんどの人はここで間違えている。

「自己PRには正解はない」なんて嘘だ。

だまされるな。

正解はある。

応募者が出した答えが正解ならば採用されるわけだ。

それだけで採用というのは言い過ぎだが、採用に近づくことは確かである。

では、自己PRの正解とは何だろうか。

面接での自己PRの正解とは

面接で聞かれる「自己PR」の正解は、自分の職務経歴書を見ながらだと、いくら考えても出てこない。

当然のことながら、転職マニュアル本に載っている解答例も正解ではない

難しいと思うのは自分の過去から探そうとするからだ。

自己PRの正解はもっと簡単に見つかるはずなのだ。

それは企業側にある

企業が今回の求人で求めている人物像こそが正解。

それ以外は不正解。

不正解だと面接は不合格になる。

実際は正解を出せる人が少ないから、不正解でもいくらか近い答えであれば面接を通過することになる。

そんなレベルで採用は決まっているのだ。

ここで、あなたが、はっきりと正解を言えれば、一気に優位になる。

なぜなら、企業の採用担当者がスッキリできるから。

ほかにいい人がいないから、この人で仕方ないか。

そんな気持ちで多くの採用は決まっている。

モヤモヤした気持ちをスッキリさせてあげれば、圧倒的に勝てる。

他の人はこのことを知らずに自分の強みとかを言い始める。

相手はそんなことを聞きたいのではない。

自分が腹の中で思っていることを言い当てて欲しいだけなのだ。

自己PRの「自己」に惑わされるな

自己PRという言葉はややこしい。

まるで自分を自慢しなさいと聞こえてしまう。

そう捉えてはいけない。

自己PRの「自己」という言葉に惑わされたらダメだ。

相手が聞きたい言葉だけを並べた面接なら絶対に落ちない。

転職活動の重要なポイント

自分より相手に答えを求めることは、転職活動において重要なポイントになる。

実は、面接に限らず、職務経歴書でも同じことが言える。

転職者ならば、何かと実績を書きたがる。

ただし、自分の実績を書いたのでは何も面白くない。

企業が求めている人物像に合う実績を書くことが正解なのである。

参考:
職務経歴書はどう書けば通過する?応募書類で会いたいと思わせるには

ものの売買でも同じことが言える。

カメラを買いに来た人にテレビを進めても仕方がない。

どんなに高性能なテレビでも売れない。

理由はわかるだろう。

カメラを買いに来た客は、テレビの機能とか、画質の良さなんか何の興味もない。

それなのに自慢される。

客はどう思うだろうか。

この店員に早くこの場から消えて欲しいと思うのである。

どんなにこの商品をいいと勧めても売れない原因はそこにある。

この例は当たり前すぎるが、転職だと当たり前だと思わないのが不思議だ。

買いたいものを勧めるのは当たり前

物の売買でも、転職の選考でも、買う方と売る方がいる。

買う方には、最初から買いたいものがある。

新しい人が欲しいなら、どんな人が欲しいのかは必ずある。

それを知らずに面接も書類選考も受けるなんて全くナンセンスだ。

欲しくないものを無理やり売りつけようとすることになる。

転職活動は自分のことを出すのではない。

売り込んではいけない。

相手が求めている人をどうやって感じ取るかが重要なのである。

みんなやり方が足りていないから失敗する

ここに書いたことは、実は転職のマニュアル本にはほとんど書いてあることだと思う。

相手のニーズに必要な実績を伝えろと書いてある。

でも、みんなやっていない。

正確には、一応やっている。

やっているつもりだが、相手から見ればやっていないと同じなのだ。

それはなぜか。

相手の求めている人物像から外れている。

企業に応募するには、徹底的な企業研究が大事だと言われるが、その理由はここにある。

そこから見えてくるはずだ。

マニュアル本には企業研究しろと書いてあっても、どこまでやるかが書いていない。

だから、やり方が足りない。

相手の求める人物像が見えるまでやらなければ全く意味がない。

文字で読み取れるだけの情報をインプットして満足するから転職は失敗するのである。

このことは次のページにも書いている。

不採用が続く転職者は、応募前に企業が求める人物像を探し出してから応募!

では、どうしたらもっと役立つ情報が得られるのだろうか。

それは次の記事に書いているので参考にしてほしい。

参考:
転職で「自己PR」が何もない人が採用されるためにはコツが必要!

 - 面接のコツ