三年未満で転職は早すぎる?どうして三年も我慢する必要があるのか
2017/06/21
三年未満はやっぱり早い?
離職率、31.9%
2016年、厚生労働省が発表した新卒3年以内の離職率だ。
大卒の場合で31%。
短大卒、高卒はもっと高くなる。
だいぶ定着率が悪い。
転職するタイミングが早いということだ。
私の中でも、なんとなくではあるが、3年というのがある。
3年以内だと転職が難しい。
採用されにくいという話は昔からあった気がする。
入社したのはいいが、なんか居心地が良くない。
そんなときは、何とか3年ぐらいは我慢しようと思ったものだ。
そうやって3年もすると、慣れてきて、転職したいと思わなくなったりもする。
とにかく、私の中では3年というのがある。
三年未満での転職は何が問題?
三年という時間。
終わってみると短いのだが、目の前にあると長い気がする。
どうして3年の我慢が必要なのか。
やはり仕事をする上で必要な期間ということなのだろう。
まずは仕事を覚えるだけで1年はかかる。
だいたい、一年周期で世の中は回っているのだから、最初の1年はわからないことだらけだ。
そして次の年になれば、経験したことはあるという状態。
慣れている部分もあり、上手に仕事がこなせるようになる。
そして、3年目。
これが2年目と同じでは意味がない。
2年目の反省を活かして、改善するときだ。
仕事が効率化するわけだ。
そして、転職?
3年経ったのだから、条件はクリアだろう。
職務経歴書に書けるかが問題
さっきの3年目までの流れが必要ということだ。
3という数字ではなくて中身。
応募する時の職務経歴書に何を書くかに関わってくる。
3年以上働いているという人なら、仕事を改善した、効率化したということまでないとおかしいことになる。
本当に働いていたのか?と言われても仕方ない。
もし、2年目と同じような3年目を送ってしまったら、本来、職務経歴書に書いていなければならないことが書けない。
ということは、もう1年頑張るしかない。
そして、次の年もまた、同じことを繰り返せば、また転職のタイミングは延びる。
とにかく、大事なことは、仕事を自分のものにできたのかということだ。
これを1年目でできるはずがないわけだから、職歴とは言えないのである。
3年たってもできてなければ、やっぱり職歴ではない。
こういうことだと思う。
転職には三年未満だと不利になる?
私は、やはり前職の期間が短いというのは、不利になると思う。
やっぱり3年ぐらいは欲しいと思うのだ。
転職者は勘違いしてはいけない。
単純に3年たったからと言って、何かが劇的に変わるということはない。
でもこの期間が大事だったりする。
職務経歴書や採用面接で、経験を伝える時、立派な実績が必要かと言えばそうではない。
しかし社会人経験の有無はしっかり問われる。
わりと社会人経験というものは、世の中で重視されている。
経験しているだけで違う部分が、けっこうあるのだ。
例えば、お酒を飲むときもそうだろう。
社会人経験3年ならば、もはや学生のようなバカな飲み方をしないようになる。
最初は失敗しても、お酒の飲み方は覚えているはず。
それは何か特別な訓練をしたわけでなく、ただの社会人経験というものだ。
特別に光るものではないが、年数から判断できるものがある。
どうしても転職したいなら次の三年で勝負
不利ではあっても転職せざるを得ない人はどうすべきか。
3年未満でも、受け入れているような会社を探すしかない。
いつだって、人を欲しがっている企業がある。
それがあなたの希望する業界ではなくても、転職するのがいいだろう。
そして、その企業で3年を過ごしてみる。
そしたら、次の転職の切符が手に入る。
現実はそういうことだ。
どんなに世の中の転職者が増えていようと、誰でも好きなところに転職できるわけではない。
給料が低い人が、転職したことで上がるというのも、そう簡単ではない。
だから、転職のタイミングは真剣に考えるべきものなのだ。
その時のためには、転職するまでの時間を、意味のある時間として過ごす必要もある。
そうしないと、いつまでたっても仕事を自分のものにできない。
職務経歴書がうまく書けないまま。
だから、厳しくなってしまうのである。