企業が転職エージェントで非公開で募集する理由。あなたの応募は歓迎されてる?

      2017/06/13

企業が転職エージェントを使って採用する理由を知れば、ブラック企業を避けられる

転職エージェントのメリットとは?

転職エージェントを使って転職することのメリットは他の記事でも書いている。

例えば、転職するには企業に聞きづらいこともあるだろう。

そんなとき第三者の立場を利用して、転職エージェントが聞いてくれたりする。

ほかにもキャリアアドバイザーの存在もある。

しかし、転職エージェントを使うのには、もっと、大きなメリットがある。

これは企業側から見てみないとわからないことである。

転職者側の立場では見えにくいこともあるので、企業の視点も知っておくとい。

企業側から見る募集の心理

企業側とは、採用する側であって、求人を行う方だ。

その際に、人事部が選考を担当する。

人事部の人はどう考えるだろうか。

たくさん応募が来て欲しいと思うだろうか?

そう思った人は、完全に転職で失敗する人だ。

実際はそうは思わないのである。

面倒だと思う。

大勢を面接するなんて面倒。

これが率直な感想だ。

だから書類選考で人数を減らすわけだが、本当は書類選考すらやりたくない

入社して欲しいような人が数人来てくれて、その中から最も良い人を選ぶ方がずっといい。

そういう考えの会社は、いい会社なのである。

中小企業だと、まだ知名度が低く、応募者が多いほうが喜ぶかもしれないが、みんなが入りたいような会社の人は、応募は少なくていい。

これを象徴するのGoogleという会社の募集方法だ。

Googleのユニークな募集方法

Googleの求人広告を知っているだろうか。

ある時の募集の方法は、難しい数学の問題をサイトに載せるだけだったそうだ。

誰もそれが求人広告だとは思わない。

気づいた人だけ、そして難しい数学の問題が解けた人が求人情報にたどり着く。

実際は求人情報だと思わないで、問題を解いた人も多いだろう。

そこにあったのはただの好奇心か。

それでも優秀な人を集めているのがGoogleだ。

逆に新聞や求人雑誌はものすごい数の人が見る。

まったく求めていない人からも応募が来る。

その人のためにも人事部は時間を割く。

これは非効率である。

それにもかかわらず、求人雑誌を見た人はその厚みを実感したことがあるはずだ。

求人雑誌には、ものすごい数の求人情報が掲載されている。

転職サイトも常に何千件の求人がある。

どういうことかわかるだろうか。

それぐらい露出しないと応募が来ないからだと言える。

門を大きく広げている企業は、そもそも採用に苦労しているのだ。

転職エージェントを使う企業側のメリット

なぜ企業は転職エージェントを使うのかが、わかってきただろう。

安いコストで、たくさんの応募者を集める方法はいくらでもあるのに、転職エージェントを使う。

それは応募してくる人の質が高いからだと思ったら大間違いだ。

面倒なことが少ないからだ。

転職エージェントが、求職者の中から、企業に合う人を探して、求人を紹介する。

その時点で、だいぶ応募者は限定される。

これがないと、だれでも応募できてしまう。

はっきり言うと、まったく求人で出している条件と違った人も応募してくる。

それに対しても、丁寧にお断りするわけだが、無駄が多いわけだ。

そして、もう1つ注目したいのが、コストの話。

就職が決まらなければ、企業はエージェントにお金を払わなくてもいい。

入社が決まれば、入社した人の年収を基準に数十パーセントをエージェントに支払う。

これって実はかなりの高額である。

それでも払っているのが企業だ。

つまり、人材の採用を大切に考え、お金を使う企業が転職エージェントを使っているのだ。

あなたはどっちがいい?

採用は量で勝負するという企業。

採用を質で見るという企業。

ここで注意が必要。

採用されるかどうかで考えるのは間違いだ。

どちらの企業が働きがいがあると思うかだ。

幸せな働き方ができるのはどっちか。

質で見る企業に決まっている。

そういう企業は採用にもお金をかける。

逆に量で勝負する企業は、転職サイトにいつも求人広告を載せている。

その中には、ブラック企業とも言われたりするものもある。

転職エージェントを使わない手はない

はっきり言って、転職エージェントを使う転職と使わない転職は別物だ。

ただ、働く場所があって、給料がいくらかもらえればいい。

そういうならそれでも良いだろう。

もっとキャリアアップ、もっと稼ぎたいという希望がある人は、どうか転職エージェントをうまく活用していい転職に成功して欲しい。

 - 企業・求人探しのコツ