「向いてない仕事」だから転職したいけど「向いている仕事」がない?
2017/06/11
何を基準に仕事を選ぶか
転職サイトや転職マニュアル本を見ると仕事の選び方が書いてある。
簡単に言うと、転職に何を求めるのかが大事だと書いている。
人によってそれは違う。
給料も大事、仕事のやりがいも大事。
その中に自分に向いている仕事かどうかという考え方もあるだろう。
自分に向いている仕事を探そうとしている人。
それから、今の仕事は自分に向いていないと感じている人に言いたいことがある。
仕事は向いているのか
この仕事は向いているとか、向いていないとか言う。
一度ぐらいは誰もが使ったことがある言い回しではないだろうか。
仕事だけでなく、スポーツとか趣味とか、向いているという表現を使う。
仕事が向いている。
この表現はとてもうまいと思う。
仕事が「合っている」と言わずに「向いている」という。
おそらく、ほとんどの人は、合っているとか、適しているというような意味で使うはずだ。
でも、転職する人には、向いているの言葉通りに受け止めるべきだと思う。
仕事があなたの方を向いているか、である。
向いていない根拠はあるのか
転職者がよく口にするのは、今の仕事は自分に向いていなかったとか、自分に向いている仕事が見つからないといった話だ。
ここで気づいて欲しい。
仕事がこちらを向くことはあるのだろうか。
こちらから何の働きかけもしないのに。
向くことはあるかもしれないが、それは相当難しいことではないだろうか。
転職者とか求職者が使う場合は向いている方向が逆。
つまり、仕事が向いていないのではない。
自分が仕事に向いていないのである。
仕事を見ていないと言った方が正しいか。
仕事の方を向くということ、そして仕事が自分を向くということ。
これができてはじめて仕事と向き合えるわけで、まずは自分が仕事の方をしっかり見なければ向き合うことはあり得ない。
仕事をちゃんと理解したかが重要。
ほとんど知らずに向いていないと言い放つ。
これはもったいないことだ。
判断が早すぎる。
その仕事が自分に向いていない根拠は何だ
根拠を言ってみろ。
仕事が向いてないということに、大体はちゃんとした根拠などない。
何となく。
ちょっと。
性格的に。
そんな理由で、その仕事を遠くに追いやってしまう。
だから、自分に合った仕事はいつまでたっても見つからない。
そして、転職してもまた向いてないと言って転職を繰り返す。
そういう人は、働いてみても仕事がわからない人。
もっとその仕事について勉強するべきだと言わざるを得ない。
転職はいい機会だ。
仕事をじっくり考える時間を作るチャンスである。
自分に向いている仕事を探す人へ
経験したことのある仕事だろうと、やったことのない仕事だろうと、本気で考えてみて欲しい。
自分に向いている仕事かどうか。
そのためにはまず、自分が仕事をちゃんと理解することだ。
理解してみろ。
するとどうだろう。
あれだけ探しても見つからなかった「自分に向いている仕事」なのに。
どの仕事も自分に向いているような気がしてくる。
そうなったら断然、転職は簡単になる。
あなたに向いていない仕事なんかない。
あなたにできない仕事なんて世の中にないのだ。
100%は世の中に存在しない
そんなことないと思う人にはこう言いたい。
100%を目指していませんか?
仕事が箱だったとして、自分の体の形やサイズと完全にぴったりの箱におさまろうとしてはいないか。
ピッタリの箱は存在しないのだ。
いくらか窮屈でも入ればいい。
少しブカブカでも入ればいい。
入らなくても体の半分以上が入っていればいい。
ピッタリ主義は捨てること。
100%って世の中に存在しない。
自分自身のサイズや形だって日々変形しているんだから。
どうでしょう。
大体の仕事は90%ぐらいははまっているのものだ。
つまり、その仕事は向いている。