転職エージェントを使うメリットと、転職者の味方につける方法

      2017/06/12

転職エージェントを使うメリットを知らないと損をする

転職エージェントを使うメリットは?

転職エージェントを使うと何がいいのだろうか。

それは冷静になって考えてみれば簡単だ。

転職エージェントは企業と求職者の仲介役だ。

採用が決まる当事者同士の間にエージェントが入るのだから、当然、複雑になる。

世の中はシンプルな方が好まれることが多い。

転職エージェントを使うと、二者の関係が三者の関係になる。

複雑さを増すことになり、シンプルでなくなる。

ところが、転職エージェントが絡んだ転職活動は順調に進むことが多い

なぜだろうか。

三者の関係を考えてみよう!

三者のそれぞれは何を考えているかが重要だ。

企業は人を採用したいと考えている。

応募者は就職したいと考えている。

エージェントは就職をうまくいくようにと考えている。

三者の向かう方向は同じ。

簡単に言えばこうだ。

もう少し、深く考えてみよう。

企業は募集など早く締め切って、いい人を入社させたい。

応募者も同じくできるだけ早く就職先を決めたい。

早く内定が欲しい。

そして何より転職エージェントもスピードは大事なのだ。

どんどん人をさばかなければいけないから、早く入社を決めたいのである。

三者のベクトルは、同じだと考えられる。

早く入社が決まる、これをみんな望んでいる。

だから、二者よりも三者の方が、ことが前に進みやすくなるのだ。

これがもし、利害関係で対立する三者ならば成り立たない。

かたや求人雑誌はそうは行かない

求人雑誌を考えてみて欲しい。

人が採用されたら、求人は締め切りだ。

もう企業は求人広告を掲載しなくなる。

雑誌の編集社は、採用が決まったら利益が減るリスクがあると言える。

こうなると、「うまく」「早く」進むことは難しくなる。

早く決まってしまったら、雑誌の会社は利益が出なくなるからだ。

ここが転職エージェントとは違う所なのだ。

ハローワークは三者の関係だけど

ハローワークはどうだろう。

彼らはボランティアだ。

採用が決まろうがどうだろうが給与は保証されている。

何もないと走らない馬も、ニンジンを目の前にぶら下げると走る。

何も利益のないボランティアの力は限られている。

詳しいことはわからないが、ハローワークは公的機関だから、失業者が多い方が予算が取れていいのかもしれない。

とにかく、転職エージェントは、転職サイトとも違うし、ハローワークとも違う。

採用に進ませる方に力を貸してくれる。

これは転職者にとっては、ありがたい話なのである。

ただし、転職エージェントの立場はもう少し考えなければ真実を見失う。

転職エージェントはどっちの味方?

転職エージェントが、応募者と企業のどちらの味方なのかははっきりさせておかなければいけない。

企業の味方であるなら、求職者にとっては不利になる。

もし、ブラック企業と言われるような会社があって、転職エージェントが利益重視で転職者を強引に採用させたら。

求職者にとってはマイナスだ。

不利なら他の転職方法を使うべきだ。

実際はどうなのだろうか。

転職エージェントは、どうしたいかをもう一度考えてみよう。

早く決めたいのは先程言った通り。

問題は、どんな企業に決めたいのかという点。

ここで考えたいのは、転職エージェントの収益である。

転職エージェントはどうやって稼ぐのか

転職エージェントは、マッチングの段階では企業も求職者もお金を払わない。

応募しても、面接してもまだ何もお金は得られない。

入社が決まって、はじめて企業からお金がもらえるというしくみだ。

その金額は採用された人の年収がベースとなる。

その数十パーセントを企業から受け取る。

ここがポイントだ。

できるだけ採用された人の年収が高い方が転職エージェントももうかるということになる。

しかし、入社してすぐ辞めると返金する必要がある。

採用時に企業からお金をもらったとしても、半年以内に退職すれば、退職までの期間などをもとに、転職エージェントは企業に返金することになっている。

だから、いい人を適正な価格で紹介する必要がある。

それだけでも、十分応募者の味方だと言えるのではないだろうか。

無理のない範囲で、早く決まるように支援するということになるのだから。

エージェントにやる気を出させるには

転職エージェントの利益は、転職した人の年収がベースになる。

ならば、年収が高い方が転職エージェントは力を発揮してくれるだろう。

でも人によって適正な年収には差が存在する。

だが、私は人間の能力にはそこまでの差はないと思う。

人の能力なんてそんなに変わらない。

同じ人間ならば。

応募するならできるだけ高い給料を要求した方がいいのである。

その方がエージェントもやる気が出るだろう。

要するに、転職エージェントを使うことで、早く、そして、高い給与で採用される確率は高まる。

「早く、高く」は応募者だけでなく、転職エージェントも望んでいることだからだ。

問題は残った企業の方だ。

彼らは安く仕入れたいと思うものである。

ところが、それも現実には限定的なのだ。

市場の一般的な相場感と大きくずれるのは論外だが、多少の金額は目をつむる。

安くしたいのは採用にかかるコストと、その後の給与。

でも、それ以上に利益をもたらす人材であれば、予算はもう関係ない。

なぜなら採用は投資だからである。

投資は今日とか、明日の利益のためでなく、もっと先のためにするものだ。

そして、何よりも、まともな企業であれば、早く決めたがっている。

人事部は、他の部門からの圧力も強い。

早く人を探してこいと言われる立場なのである。

早く結果を出さなければいけない。

そのプレッシャーを受けながら、給与交渉をしている。

その結果はどう想像できるだろうか。

この金額ならもう決めてしまおう。

そう考えるのが普通の人間だと思う。

三者が早く、高い採用に向かうのがいいところ

こうして三者の利害は限りなく近いものになる。

早く、高い給料での採用に向かうのである。

方向が同じであれば、二者でやるよりも三者の方が良い。

細い道を車で走っていたら、大きな石が邪魔をしているとする。

通行を邪魔する重い石を移動させるときに、三人でどうするか。

右に動かす人と、左に動かす人、上に持ち上げようとする人がいたのでは石は動かない。

三人が同じ方向に動かそうとすればすんなり動くのである。

転職エージェントを使うべき理由が理解できただろうか。

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