転職者が面接でよく聞かれる「長所と短所」の答え方のポイントはこれだ
2017/06/08
短所は見せつけるぐらいでないとダメ!
転職での長所と短所の話は別の記事でも書いている。
面接の定番の質問事項である「長所と短所」について、短所は隠そうとせずに見せつけろということを書いた。
では、具体的にもう少し踏み込んだことを書こうと思う。
さて、ここでは転職者が実際に面接で答えるときのことを書いてみる。
話し方の順番を気にしたことがあるか
面接の際に長所と短所を聞かれたとする。
私が気にするのは話し方の順番だ。
日本人はまじめで正直者が多い。
これは日本の文化でもあるし、変えようがない。
だれも考えることすらしないかもしれないが、どういう順番で話すかは重要だ。
当たり前のことだから、知っている人も多いと思うが、何を言っているのかわからない人もいるだろう。
そういう人はよく読んで欲しい。
実際にイメージをしながら読んで欲しい。
面接官は普通、こう質問する。
あなたの長所と短所を教えてください。
これに対して、自分の長所と短所を簡潔に述べるわけだが、仮に長所が粘り強いところ、短所は几帳面なところで細かいところまで気になってしまうところとでもしよう。
あくまで仮だ。
ここでは長所と短所でどんなことを言うかは問題ではない。
さあ、どう伝えるべきだろうか。
質問に正確に答えることが大事?
面接では求められていることに正確に応えることが大切だ。
何を求められているかを考えてみよう。
自分の長所と短所の2つの情報だけである。
これ以外には何もない。
これだけということも重要だ。
余計なものはいらない。
簡潔に1つずつ答えればいいだけ。
そして、多くの転職者は、長所と短所を1つずつ答える。
これが間違いだとは言わないが、もっといい答え方はある。
それが順番の問題なのだ。
長所と短所と言われたからと言って、長所、短所の順番に言う必要はない。
こういう場合は、短所から言った方が確実に良い。
なぜ短所が先なのか
どんな物語でもそうだ。
最初に成功して、最後に失敗する物語は盛り上がらない。
スポーツでもそうだろう。
前半負けていたが後半に追い上げて逆転とする方が間違いなく興奮する。
こんなことは当たり前のことだが面接となるとそうは思わないものだ。
長所が先だと誰が言ったのか
もしも、面接する人が「長所、短所の順番で言ってください」と、順番まで指定してきたなら話は別だが、普通はそんなことは言わない。
だから、どちらでもいいのに、まじめに質問の順番をまるでルールかのように守ろうとする人が多い。
これだけではない。
もし、面接での質問が長所だけを求めてたらどうだろうか。
短所は言ってはいけないのか。
私なら短所も言うだろう。
やはり、短所、長所の順番で言う。
求めていないことを言ってもいいの?と思うかもしれないが、後半に長所を持ってくる分には問題ない。
話の内容は後半が大事。
話が終わった時に印象に残るのは話の最後の方の部分なのである。
そういう意味でも、長所を強調したいのなら、短所を前に持ってくることは絶対不可欠である。
ポジティブとネガティブの質問は他にもある
短所と長所の質問に対して、油断せずにしっかりと対策をしてほしい。
短所は隠さず見せつける。
そして、長所を後に持ってくる。
これだけで、面接はかなり違う雰囲気になるのだ。
長所と短所に似ている質問はいくつかある。
うまくいったこと、失敗したこと。
苦労して達成したことなども面接ではよく聞かれる。
いいことと、悪いこと、ポジティブとネガティブなことをセットで答える時には、このテクニックをぜひ使ってほしい。
つまり、言いたいことは
面接は伝えるべきことが言えただけでは成功ではない。
相手にどう伝わるかがとても重要だ。
そして採用したいと思わせなければいけないのだ。
そうすると、1つ1つの質問にチャンスがあると思えてくるだろう。
長所と短所の質問はありきたりだが、大きなチャンスが眠っている質問でもあるのだ。
面接の質問には、よくある質問というものがある。
決まっているものが多い。
その1つ1つをどう答えればいいかを考えることがいかに大事かがわかるだろう。
どう答えればいいか、あくまで正しい方法は、相手が採用したくなるかどうかの観点で考える必要がある。