【2020年】繊維メーカーへの転職は?求人の傾向から見るタイミングと方法
2020年に繊維メーカーに転職するのはどうなのでしょうか。
転職はタイミングが大事です。いかにいいタイミングで転職できるかで、給料も違うし、転職活動そのものが変わってきます。
2019年は転職者の数が350万人を超えて、過去最高となりました。そして2020年もこの状況は続いていたのですが、コロナの影響が出ることは必至でしょう。 転職するには、難しい時期とも言えますよね。
ただ、これは全体の話。業界によってはそうではないこともあります。そこで、繊維メーカーという業界に絞って考えてみましょう。
例えば、東レという会社の業績は、2020年3月期の第3四半期までの状況ですが、売上や利益は前年を下回っている状況なんです。 帝人という会社も同様に売上は少し減少です。
どうも繊維業界は景気がよくないように見えますね。ですが、もう少し見てみましょう。中途採用に積極的かどうかは業績とは別だからです。
<目次>
2020年の繊維メーカーの求人数は?
DODA、マイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職といったサイトを知っていますか?これらは転職サイトと言われ、たくさんの求人が集まっています。
2020年3月に、これらのサイトで繊維メーカーの正社員の仕事を探してみました。どのくらいあると思いますか。
566件ありました。複数のサイトに掲載している企業もあるでしょうから、のべ件数になると思います。これが前年に比べてどうだったのかというと、以下のようになります。
2019年の3月には651件となりましたが、2020年の3月は559件です。少し減っていますね。 もう少し長期的に見るならば、まだ求人数が少ないという状況ではないのかなと思えます。
どの地域の仕事が多い?
繊維メーカーの求人の勤務地について見てみます。400件以上の求人が出てきましたが、転職サイトは全国の求人が載っています。そのすべてが、転職先の候補になるわけではないですよね。勤務地は重要です。
DODAで見ると、関東の求人が多いようですね。特に東京都が多くあります。 かなり集中していることがわかります。
どの業界でもそうですが、大都市に集中する傾向はあるんですね。大阪、愛知、福岡も求人が多い地域です。
どのくらいの年収が提示されている?
繊維メーカーの中途採用にはどれくらいの年収が出されるのでしょうか。普通、転職時の給料は年齢や経験を考慮して決められますけどね。ここでは求人票に記載されているもので見てみます。次のグラフをご覧ください。
年収500〜699万円が最も多くなっています。次に多いのが300〜499万円です。 以前は300~499万円の求人が最も多かったので、少し年収は上昇の傾向があるのかもしれません。
募集されている職種は?
今度は職種に注目です。どんな仕事で人材を求めているのでしょうか。営業職、技術職、企画・管理、事務職といった分類で見てみたいと思います。次のグラフをご覧ください。
製造業の場合だと、技術職が多くなるのですが、リクナビNEXTの繊維メーカーの求人を見ると、技術食は少ないという結果でした。
未経験でも採用される?
次は未経験者の採用についてです。特に異業種から繊維メーカに転職する方は、業界未経験での応募になるので、中途採用では不利になるような気がするものです。
でも、求人の中には「未経験者歓迎」というものがあります。これなら応募しやすいですよね。では、未経験者歓迎の求人はどのくらいの比率であるのかを見てみましょう。
未経験者を歓迎する求人は26%です。4分の1の求人には未経験でも応募しやすいと言えます。この数字は低い方だと思います。 サービス業などはこれが7割ぐらいまでいきますし、他のメーカーでももう少し高いんです。
繊維メーカーだけではありませんが、最近は少しずつ未経験者歓迎の求人が減っているような印象を受けます。 経験者を欲しがっている時期と言えるのかもしれません。
どんな仕事がある?
具体的にどんな募集があるのかを見てみたいと思います。実際に転職サイトにあった求人情報です。
例1 (DODA)
仕事内容 | 生産計画の立案・調整や、安全管理・品質管理・資材調達・在庫管理など |
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給与 | 月給20万円以上 |
求める人材 | 製造業における何かしらの経験がある方、PCスキル、衛生管理者 |
例2(マイナビ)
仕事内容 | 繊維を用いた産業資材向け素材開発、または、エンジニアリングプラスチック、樹脂の材料開発 |
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給与 | 月給21万円以上 |
求める人材 | 何らかの化学素材の研究や開発業務のご経験をお持ちの方、繊維関連技術保有者 |
例3(リクナビ)
仕事内容 | アパレルOEMメーカーで営業から企画・生産管理・納品まで |
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給与 | 年俸450万円以上 |
求める人材 | アパレル系商社での営業経験者、営業~生産管理・納品まで完結できる方、取引先と太いパイプがある方 |
例4(DODA)
仕事内容 | MD、商品管理、サプライチェーン、管理/財務会計の為のグローバル共通の基盤となるシステムの導入 |
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給与 | 年俸500万円以上 |
求める人材 | コンサルティング会社、Sier、事業会社経験、財務会計に関するシステム構築のご経験 |
どこで探すべきか
ここまで繊維メーカーへの転職ということで、2020年の状況を見てきました。転職市場が好調で、繊維メーカーの求人も増えているようです。
それでは、どこで仕事を探すべきでしょうか。ハローワークも求人雑誌もあるわけですが、ここまでに紹介した転職サイトも1つの方法だと思います。
DODA、マイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職と4つの転職サイトを見てきましたが、これらはどれも転職業界では有名なサイトです。件数も多いんですね。ただ、4つとも同じではありません。それぞれの特徴を持っています。
ここがとても重要です。件数が多くても、自分に合った仕事がないと意味がありません。どんな違いがあるのかを繊維メーカーの求人で確認してみてください。
例えば、件数がまず違いますよ。
転職サイトに出てくる「公開されている求人」の数は、DODA、リクルート、マイナビといった順です。ちょっとエン転職は少ないんですね。 繊維メーカーの仕事を探すなら、エン転職で探しても見つかりにくいわけです。
もっと重要なのが求人の中身です。先程、給料のことを見ましたが、提示されている年収にも違いがあります。
リクルートは金額の区切り方がほかと異なるので、低く見えてしまうので無視してください。その上で、DODAとマイナビを比べてみてください。結構違いますよね。
もう1つ、未経験歓迎の比率を見てください。
DODAだけ異様に少ないんです。はっきり言って、未経験者は歓迎ではないと言えそうな雰囲気です。こういった違いがあります。
ですから、繊維メーカーに異業種から転職しようとした時に、DODAから応募してみても思うように行かないことが起こります。中途採用でなかなか決まらない人は、だいたい探すべ場所を間違えているんですね。
以前なら、もっと転職サイトは似たものだったのかもしれません。ですが今はそれぞれが特徴を持っています。特徴を理解してから、仕事を探すことが大切です。
あなたはどこで探しますか。とにかく2020年は先がよくわかりません。早めに動いてみるといいと思います。
求人の質で見るとどうなる?
ここで見てきたのは、あくまで求人の数(量)についてです。それでは、求人の質で見るとどうでしょうか。
やっぱり質の面でも転職サイトごとに違いはあるんですよね。つまり、どんな求人が掲載されているのか、これはいい転職ができるかどうかに関わる問題です。
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転職サイトで求人を探すなら「数」よりも「質」を重視!
です。