人材バンクネットでの転職、利用するメリットと使い方~登録方法
次に入る企業を選ぶのが転職活動だと思っている人が多いのではないでしょうか。でも、その形だけではありません。
企業への売り込みは、転職のプロである転職エージェントの力を借りるという方法もあります。つまり、企業を選ぶのではなく、転職エージェントを選ぶわけですよね。
大手の転職エージェントとはまた違ったメリットがある中小の転職エージェント。人材ネットバンクというサイトは中小の転職エージェントを探すときに最適なサイトです。
人材バンクネットの使い方やメリットを書きます。
人材バンクネットとは
人材バンクネットは転職エージェントを探すことができるサイト。ここではそう紹介したいのですが、本来は登録しておくとスカウトメールが届くというのがメインのようです。
転職エージェントからのスカウトは、リクナビNEXTなどの転職サイトに登録しても、けっこう来るものなので、人材バンクネットに登録するメリットとは言えません。
世の中にはたくさんの転職エージェントがあって、ほとんどは名前の知られていない中小企業です。その中から探すことができるというのが人材バンクネットの本当のメリットと言えます。
転職者が転職エージェントを利用しても無料ですから、当然、人材バンクネットに登録しても、またエージェントを探しても、無料です。
人材バンクネットを利用する意味
転職の方法にもいろいろありますよね。転職サイトを使ったり、転職エージェントを使う方法もその1つ。では、その中で人材バンクネットを使う意味は何でしょうか。
それは、中小の転職エージェントと出会えることです。転職サイトは企業へ直接応募するところですが、人材バンクネットは、転職エージェントを探すサイトなのです。
どのくらいの転職エージェントがいる?
全国で約2万社もあるという転職エージェントですが、人材バンクネットの中では「人材紹介会社」と言われています。どちらも同じ意味です。
このサイトで探すことのできる転職エージェントは、543社です。この数字はあまり意味がないようにも感じます。なぜなら、規模が小さい会社が多いからですね。
そういう人材紹介会社の場合は、ほとんど個人で動いている場合が多いので、会社単位よりも個人単位で考えるのが正しいと思います。
人材紹介会社という会社単位で探せるのはもちろん、コンサルタントと言われる人(個人)も人材バンクネットから探せます。コンサルタントは2,790名います。
どのくらいの求人がある?
人材バンクネットには、そこに登録している転職エージェントが持つ求人が掲載されています。その数は公開求人と非公開求人がそれぞれ15,000件ほどあり、合計で30,000件ぐらいです。
これはリクナビNEXTやDODAといった転職サイトに比べても多いと言えるぐらいの数字です。
ただし、その求人は企業が掲載しているのではないので、直接応募することはできません。転職エージェントを経由して応募することができます。
転職エージェントを通した方が書類や面接といった選考でも有利になりますから、人材バンクネットを知らない人は損しているんですよね。
人材バンクネットを使って採用されるまでの流れ
人材バンクネットでは、中小の人材紹介会社(転職エージェント)やコンサルタントをさがすことができます。
この人材紹介会社やコンサルタントに相談したいと思ったら、企業に応募するのではなく、転職相談することから始まります。 一見遠回りに見えるこの一手間が転職エージェントを使うメリットなのです。
人材バンクネットから相談の申し込みを行うと、相手である人材紹介会社やコンサルタントから面談の連絡が来ます。
面談で希望などを伝えて、企業への応募に進みます。書類選考や面接がありますが、その過程でも人材紹介会社の力を借りることができます。そして、内定が出るという流れですね。
転職エージェントを使うところは、大手のエージェントとほぼ同じですが、その前に、転職エージェントを探すという流れがあるのが特徴です。
人材バンクネットの利用方法
では、人材バンクネットをどう利用するかです。先にも言ったように、登録すればスカウトされるわけですが、スカウトを待っているような使い方はもったいないにもほどがあります。
自分が使えそうな人材紹介会社やコンサルタントを自分で探すのがおすすめです。
人材バンクネットのサイトを開いてみると、「求人情報検索」「コンサルタント検索」「人材紹介会社検索」というメニューがありますよね。
普通の転職サイトでは「求人情報検索」のみですから、これ以外を使わないと人材バンクネットを使う意味がありません。
コンサルタント検索は人単位で検索できます。人材紹介会社検索は会社単位です。どちらも「専門分野」と「エリア」を指定して探すことができます。
専門分野とエリアは以下のような分類になっています。
専門分野 | IT・通信・インターネット関連 |
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電気電子半導体関連 | |
機械・メカトロ関連 | |
化学・素材・化成品関連 | |
医薬・バイオ・食品関連 | |
医療・医療機器・福祉関連 | |
建築・土木・不動産 | |
営業・海外営業 | |
管理職・経営企画 | |
シンクタンク・コンサルティング | |
事務系スペシャリスト | |
金融系スペシャリスト | |
流通・販売・サービス | |
デザイン・クリエイティブ | |
エリア | 関東、東海、関西、北海道・東北、上信越・北陸、中国・四国、九州・沖縄、海外 |
具体的な検索方法
例えば、コンサルタント検索で、専門分野を「事務系スペシャリスト」として探してみます。
そのまま見て行ってもいいのですが、多かったり地域が合っていない場合は、さらに絞りこみます。「条件を追加・変更する」ボタンを押します。
エリアや相談する相手の特徴を条件として追加します。事業所エリア、得意な募集内容、経験年数、年齢、性別などの条件を追加できます。
ここで気になるコンサルタントがあったら、「コンサルタント詳細へ」というボタンを押して、詳細のページを見ます。そして、相談してみたいと思えば、「このコンサルタントに転職相談する」というボタンを押します。後は連絡を待ちます。
連絡もこの人材バンクネットのサイト内でログインすることで確認できます。
この流れは、個人のコンサルタントを探すのではなく、人材紹介会社単位でを探すときも同じです。実は会社単位で探す方がおすすめです。
おすすめは人材紹介会社を探すこと
人材バンクネットでは、上記のようにコンサルタント(個人)を探すこともできるのですが、人材紹介会社を探すこともできます。
どちらかと言えば、そっちがおすすめです。探し方は、コンサルタントと同様に、専門分野やエリアから探します。
そして、人材紹介会社の詳細ページに行きます。こんな感じのページです。
人材紹介会社の詳細ページで、少し下を見ると、六角形のグラフがあるんですね。グラフと言わないのかもしれませんが、5つの項目を点数にしているもの。
一番上が「業界・職種特化性」で、そこから時計回りに「求人数」「求人の僅少性」「丁寧な相談対応」「企業交渉力」「レスポンススピード」となっています。
この点数をチェックしてください。これは、各転職エージェントが自己採点しているわけですから、何に自信があるのかということです。
人材紹介会社の注目すべきポイント
では、試しに、下の図のような六角形の2つの人材紹介会社のA社とB社がある場合、あなたならどちらに相談するべきでしょうか。
私がこのサイトで言っている転職エージェントの使い方の王道は、まずは大手から使うことなんですよね。大手で決まらないような転職で使うべきなのが中小であって、人材バンクネットです。
そういう状況を仮定すれば、明らかに右のB社を使うべきです。注目すべきは右上と左下のラインです。求人数と企業交渉力。
求人数は大手のエージェントを使えばいいので、これはどうでもいいんです。重要なのは企業交渉力とか下の丁寧な相談対応ですね。だからB社のように全体が下に寄っている方がいいわけです。
全体的に上に寄っているならば、大手と同じようなやり方なので、大手に登録するとか、スカウトを待っていても別にいいのです。余裕がある人は、それでもいいと思います。
なかなか決まらないような転職に必要なのが中小の転職エージェントの力です。その力を持っているのは、下に寄っている会社ということですね。
人材バンクネットで人材紹介会社を探すときは、このグラフに注目しながら探してみてください。
検討リストを利用する
気になった会社は「検討リストに追加」ボタンを押すと、後で一覧でまとめてみることができます。この場合に会員登録していないと追加できません。なので、最初に会員登録しておくのがおすすめです。
何社ぐらいにアプローチする?
人材バンクネットによると、2~6社に登録する人が多いそうですが、場合によっては断られる場合もあるので、もう少し多めにアプローチしておくべきでしょうね。
登録方法
登録するときの入力項目
人材バンクネットの登録は、他の転職エージェントの登録に比べるとかなり簡単です。入力項目は以下の通りです。
メールアドレス(会員ID | メールアドレスを登録(転職活動に使うものなので、なるべくすぐに確認できるメールアドレスがいい) |
---|---|
パスワード | 8~20文字のパスワードを決めて入力 |
名前 | 漢字で名前を入力 |
フリガナ | カタカナで名前を入力 |
生年月日 | 生年月日を入力、月と日は選択 |
利用規約 | 利用規約を確認して「同意する」にチェックを入れる |
上記の項目を入力して「利用規約に同意のうえ会員登録」ボタンをクリックして会員登録は完了です。
さらにキャリアシートを入力することもできますが、スカウトを希望しない(自分で転職エージェントを探す)のであれば、とりあえずは会員登録だけで大丈夫です。
パソコンからの登録
人材バンクネットの各ページの右上に、「会員登録(無料)」という緑色のボタンがあります。
クリックすると下の図のような画面に行きます。「新規会員登録」という赤いボタンをクリックすると登録画面が開きます。
スマホからの登録
スマホも同様に画面上部の「会員登録(無料)」のボタンを押して進みます。
おまけに
どうでもいいかもしれませんけど、もし職務経歴書を作るのが大変だという人は、人材バンクネットに「職務経歴書ビルダー」というのがあります。利用するには会員登録が必要です。
使ってみてもいいかもしれませんけど、人材バンクネットを使う意味を間違えないようにしたいですね。