転職して給料を上げたい人の求人の探し方

転職で給料を上げるためには

転職したいと思ったきっかけは何でしょうか?

給料だとはっきり言える方も多いのではないでしょうか。

転職すると、給料が下がってしまうのではないかと不安になる方もいるかもしれません。

そういうケースは少なくはないものの、逆に給料UPを実現された例がたくさんあるのも事実。

転職で給料が下がる場合と、上がる場合、その違いは何でしょうか。 私は求人の探し方だと思います。

そこで、このページでは転職サイトのデータをもとに、どのように求人を探すべきかを考えてみます。

転職サイトで、給料を上げるための検索条件を考えてみる

転職サイトにはたくさんの求人があるわけですが、条件を設定して絞り込みを行うのが普通ですよね。

給料を上げることを考えるなら、この検索の条件を考えなければいけません。

勤務地と職種だけで検索して、出た企業に応募するのではなく、せっかくある検索機能を有効に使いましょう。 給料を上げるために有効に使います。

給与が上がらない検索条件

例を挙げます。

例えば、転職サイトでは「第二新卒歓迎」という条件で検索することができます。

リクナビNEXT、マイナビ転職、DODA、それからtypeのサイトでは「第二新卒歓迎」の求人を検索することができます。

検索結果として求人情報が表示されますが、これらの企業に応募する必要はありません。

なぜなら第二新卒歓迎のキーワードは給料を上げるためには有効ではないからです。

「第二新卒歓迎」や「未経験者歓迎」は、まずは人を確保すること、量を確保することを重視した求人です。

第二新卒の転職者に高いレベルのことを要求するとは思えませんよね。 だから、それなりの採用予算しかないのが普通です。

つまり、第二新卒、未経験者歓迎といった求人に応募することは、転職で給料を上げたいと考える人にはふさわしくはありません。 この条件は外して検索するべきです。

このように検索条件がいろいろある中で、どの条件を設定して探すかを意識すると良い求人だけが残ることになります。

転職サイトにはそれぞれの特徴がある!

もう1つ言っておきたいのは、転職サイトごとの特徴です。 先ほどの例で言えば、「第二新卒歓迎」で検索した場合の転職サイトごとの求人数。

それぞれ違います。かなり違います。

このサイトでデータとして取り上げている5つのサイトは有名な求人サイトですし、求人数もかなり多いサイトばかりです。

実際の件数を調べてみました。

DODA マイナビ転職 リクナビNEXT type エン転職
21,776件 6,632件 5,623件 2,049件 3,334件

数えてみると、最も多いのはDODAで21,776件でした。これが何も絞り込みを行わずに出た件数です。

DODAが圧倒的に多いように思えますが、さて「第二新卒歓迎」の求人に限定してみるとどうでしょう。 DODAは2,130件になります。

マイナビ転職が5,606件で最も多く、リクナビNEXTが4,673件と続きます。 これ、何が言えると思いますか?

マイナビとリクナビは新卒サイトの強みもあり、若手のビジネスマンにはいいかもしれませんが、給料を上げたいと思って転職するような人にとってはDODAの方が適しています。 給料を上げたいならDODAなのです。

それを実際のデータで見てみましょう。 下記のグラフは転職サイトごとの年収別の求人数です。

転職サイトの求人の年収別比率

たての軸は全体に占める件数の割合。 よこの軸は年収です。

マイナビは右下がり、つまり年収が低い層の求人が最も多いのです。 リクナビとエン転職は300~499万円の層に山の頂上が来るグラフ。

DODAは500~699万円のところに頂上が来ます。

それぞれ求人の特徴が違っていて、最も給与面で良い求人を探すならDODAだと言えるわけです。

経験を高く買ってもらう転職

次に転職サイトでの検索を実際にやってみたいと思います。 給料を上げたいのなら、どんな条件で検索するのがいいでしょうか。

転職で給料を上げるためには、一般的には今までの経験を活かすことが重要になります。

とは言っても、同じ業界である必要も、同じ職種である必要もないと思います。 とにかく、今までの経験を高く買ってもらうような戦略は必要でしょう。

そこで、注目したい検索条件があります。 それが経験を優遇する検索項目です。

DODA 社会人経験10年以上歓迎
マイナビ転職 社会人経験20年以上歓迎
リクナビNEXT 社会人経験10年以上歓迎
type 社会人20年以上歓迎

ちょっとずつサイトごとに表現が違いますが、どれも経験を重視している求人が出ますよね。

マイナビ転職ではこれとは別に「経験者優遇」といった項目もあります。これらで検索して仕事を探しましょう。

成長中の企業を狙う

次に注目したいのが成長性です。

転職サイトの検索条件には、「2年連続成長中」や「3年連続売上UP」などの成長項目があります。

特にベンチャー企業など、規模的には発展途上で成長を続ける企業には組織に歪みが出てきてしまうものです。

そこで、新たなポジションが作られ、適任者を中途採用で求めることが多く見られます。

その企業にとっては、まだ新しいポジションなので先例がないわけで、給料は高くなりがちです。

設立からの年数や従業員数も検索項目にはありますから、成長項目と合わせて使うと効果的だと思います。

急いでいる企業を狙う

買い物をしているときにもありますよね。

そろそろ買おうかなというような買い物は、値段を吟味してできるだけいいものを買おうとしたりします。

でも、今すぐに欲しいものは、遠くの激安スーパーに行くよりも、少し値段が高くても近所のコンビニで買ってしまいます。

転職サイトには「急募」や「急募!内定まで2週間」といった検索項目もあります。

急いでいる企業が相手の方が、高く売れると思いませんか?

ここまで見てきたような検索条件を意識すると、転職サイトが見えてきますよね。

3つの条件で検索してみると

ここまで書いたことを実際にやってみます。

DODAの転職サイトを使って検索。「社会人経験10年以上歓迎」「2年連続成長中」「急募」の3つの条件で絞ってみます。

もちろん結果はそのときに登録されている求人によって異なりますが、私がやってみたときの結果です。 すると結果は、691件がヒットしました。

まだ多いですね。 そこで業種を「IT/通信」、職種を「営業」、勤務地を「大阪」にしてみます。

すると5件がヒットしました。 でも、よく見るとその中の3件は「未経験者歓迎」でもある求人です。

先に言ったように未経験者歓迎の求人は給料を上げるには不利な求人です。 だから除外してみましょう。

実際は、応募してみるべきかとも思いますが、ここでは除外してみます。

そして残ったのは2件になります。 ちなみに同じようにリクナビNEXTでも検索すると、やはり5件が残り、すべてが未経験者歓迎です。

しかもリクナビの場合は5件とも全国求人。 つまり、全国に支店を持っている中に大阪もありますよというような求人です。

これははっきり言って新卒採用の求人に近いわけで、だから未経験者歓迎なんですよね。

転職サイトの弱みを補う転職エージェント

これだと件数が少なすぎるので、検索条件を緩くして探そうかと考えるかもしれません。 それだと、もともとの目的が違ってしまいます。

給料を上げるために転職するのが目的だったはず。 そこで、どうするか。

転職サイトの利用を終わりにします。

もともと転職サイトには、そんなに期待できるような求人は載っていないと思ってください。

転職サイトを使うのは、求人を探すのではなく、転職サービス企業の強みやその企業が持つ求人の特徴を把握したいがためです。

実は転職サイトを運営している各社はエージェントというサービスもやっています。

転職エージェントとは、人材紹介サービスで、企業と応募者の仲介をしてくれます。

エージェントを使うメリットはいろいろあります。 よく言われるのが、プロのキャリアアドバイザーがいること。 転職活動の相談に乗ってくれたり、アドバイスをくれるわけです。

でも、私はそれよりももっと重要なことがあると思います。 それが非公開求人です。 各社は非公開求人を持っています。

DODAの場合、持っている求人の80~90%は非公開だとサイトに書いてあります。 転職サイトにある求人は10~20%の数しか公開していないわけですね。

だから、給料を上げることを目的にする転職ならば、先ほどの条件を変えずに、転職エージェントに登録して非公開求人を入手するのが最も正しい方法だと言えます。

もちろんエージェントを利用しても無料ですしね。 さっきの例で言えば、80~90%が非公開求人だとすれば、DODAも10件ぐらいは理想の求人が出てくると考えられます。

まとめ

転職で給料を上げるための求人情報の探し方を戦略的に考えてみました。 私のおすすめは、DODAの人材紹介であるDODAエージェントサービスを使うべきという結果になります。

DODAはもともと経験者を優遇する求人が多いですからね。転職エージェントでも同じことが言えます。

転職はその時々で目的や状況が変わるものだと思います。 目的によって、使う転職サイトやエージェントを使い分けるべきだと思うのです。

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